URL: http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/quesg/
作成:田中重人 (講師)
比較現代日本論研究演習II
大学院生対象:2009年度前期
<水2>授業観察教室 (文学部・法学部合同研究棟 2F) 授業コード=LM13207
[配布資料セット (PDF形式)]
(5/27 配布分まで)
『講義概要』p. 394 記載内容
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講義題目:質問紙調査の理論と実践
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到達目標:(1) 質問紙調査の長所と短所を把握する; (2) 質問紙調査の実際のプロセスについて、体験を通して習得する
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授業内容・目的・方法:質問紙を使った調査の方法についての講義と実習をおこないます。講義では、質問紙調査の基本的な概念と方法、仮説設定からレポート作成までの一連のプロセスについて解説します。実習では、受講者が各自の選んだ研究テーマに沿って文献収集をおこない、テーマへの理論的アプローチを検討し、質問紙を作成し、調査を実施し、その結果をレポートとして提出します。
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成績評価の方法:授業中の課題 (40%)、学期末に提出する質問紙 (30%)、調査結果に基づくレポート (30%) を合計して評価する。
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教科書:森岡清志(編)(2007)『ガイドブック社会調査』(第2版) 日本評論社.
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その他:受講者は、比較現代日本論研究演習I「統計分析入門」をあわせて受講することが望ましい。
授業の概要 (予定) 6/2 現在
目次
- イントロダクション (4/15)
- 科学的研究法と質問紙調査 (4/22〜5/20)
- 調査の企画 (5/27)
- 先行研究と既存調査の探索 (6/3)
- 調査票の作成 (6/10〜6/17)
- 調査票の検討 (7/1) 〔これ以降、各自で調査実施〕
- データセット作成からレポート執筆まで (7/8)
- 調査の倫理 (7/15)
- 調査結果発表会 (7/22)
- ※
( )内の日付は、学期前のおおよその計画をあらわしているが、 実際の授業の進行状況によって前後にずれることがある。
受講生の興味に基づいた調査の企画と実施
講義と並行して、受講生各自の興味に基づいてそれぞれが調査をおこなう。
- 作成した調査票について、授業中に検討する機会を持つ (7/1 の予定)
- 7月中に各自が調査をおこなう
- 調査結果を高等報告する (7/22 の予定)
- レポートにまとめて提出 (8月上旬)
既存調査の探しかた
既存調査を特定するのに必要な情報:
- 調査主体・連絡先
- 実施期間
- 名称 (対象者向け/研究者向け)
- 調査法
- 対象 (母集団・標本)
- 報告書・論文・Webサイトなど
- データ・アーカイブなどの登録情報
探す対象:
探しかた:
- 人に聞く
- 入門書・概説書
- 一般・入門者向け雑誌
- データベース検索
- 芋づる式
- ふだんからアンテナを立てておく
調査に関する資料 (質問紙など) は、非売品の報告書に載せるのがふつう。論文や本を出版する段階では省略されることが多い。このため、自分の興味にあった質問文案を探すことは非常にむずかしい。
自分の研究分野については、代表的な調査をおさえておくこと。たとえば、
- あたらしい言語表現の使用実態: 文化庁「国語に関する世論調査」
- 日本人の社会意識: 統計数理研究所「日本人の国民性調査」
先行研究 (論文・書籍) のデータベース:
「報告書」「調査報告」などをキーワードにふくめて探すとよい。
質問文・尺度のコレクション:
調査のデータベース:
田中の授業一覧
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- 2009-04-14:Created
- 2009-06-02:Materials Added