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田中重人 (東北大学文学部准教授)
配布した調査票を見て、理論仮説と作業 (操作) 仮説との対応を考える。
頭の中で考えたことを理論 (theory) という。実証研究においては、理論的なレベルで検証すべき「仮説」をはっきりさせたうえで、それに対応したデータを集めるよう調査方法等を工夫する。
理論仮説を作業仮説に翻訳する作業を「操作化」(operationalization) という。
理論仮説と作業仮説は必ずしも2つに区分されるものではなく、抽象的なレベルの仮説から具体的なレベルの仮説にいたる連続的・多段階のものと考えたほうがよい。
また、理論仮説と作業仮説は1対1で対応しているものではない。おなじ理論仮説を検証するために複数の作業仮説がありうる。逆に、ひとつの作業仮説に複数の理論仮説が対応することもある。
いずれにせよ、理論仮説←→作業仮説の双方を往復する想像力が重要。
自分が興味のある分野について、どのようなことを調査したいか、またそのためにはどのような質問項目が必要かを考えてくる。
小林淳一・木村邦博 (編) (1991)『考える社会学』ミネルヴァ書房. {1991:9784623021260}
レイブ, C. A.・マーチ, J. G. (1991)『社会科学のためのモデル入門』(佐藤嘉倫ほか訳) ハーベスト社.ISBN:4938551187
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