http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2013/quesg/q140123.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2014-01-23
現代日本論/比較現代日本論演習II「質問紙調査の基礎」2013年度(2学期)
調査票は、調査開始前に入念にチェックする。間違いがのこっていると、調査自体が台無しになることも。
チェック済みのところに鉛筆や蛍光ペンなどでマークをつけながら、作業を進めるとよい。
校正作業に入る前に、しばらく調査票から離れて、内容についての記憶をできるだけうすれさせておくと効果的。
調査の各段階でどのようなことをしたか、記録をとっておくことがのぞましい。特に、エディティングとコーディングについては、どのような方針でデータを作成したかの説明を報告書にのせること。本文で概略を説明し、詳細は資料にのせるのがふつう。
調査をするにあたって参考にした情報は、報告書に書く。本や論文については、通常の文献参照でよい。そのほか、たとえば友人との雑談からヒントを得たような場合でも、なるべく、どのようなアイデアが誰の発案であるかがわかるよう、本文・注・謝辞・資料などに書いておくこと。
特に、調査の質問文や回答欄の形式などについて既存の調査を参考にした場合は、資料に一覧を設けること。重要なものについては、報告書本文でも触れることがのぞましい。
コミュニケーションの記録から意味を考えることは、社会科学の標準的な方法のひとつといえる。
質問紙調査の特徴:
この外側に、仮説構築と検証を通じた一般化・理論化のプロセスがある。
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