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田中重人 (東北大学文学部准教授)
2013-10-02
現代日本論演習/比較現代日本論研究演習III「実践的統計分析」(2013)
このような情報 (=標本統計量) から、母集団における統計量 (=母比率) を推測する
統計的検定のほうが計算が簡単であるため、よくつかわれている。区間推定を論文等で目にする機会はあまりないが、きちんと理解するにはまず区間推定の考え方をおさえるのがよい。
上記の例題では、 m=1 であることがわかっているが、 M が不明である (n=8)。このとき、95%信頼区間を求めるには、 M を適当に仮定し、その仮定の下で m=1 になる確率を計算することを繰り返す:
このようにして、m=1 になる確率が 2.5%以上 である M の範囲を求める。
累乗 (0.9 の8乗など) を求めることが必要になる。 Windowsの「電卓」ではメニューから[表示]→[関数電卓]に切り替えるとよい。 Excelでは ^ という演算子が使える (掛け算を8回繰り返してもよい)。
全世界から400人を無作為抽出して麺類の好みを訊いたところ、「うどんが好き」と答えた人が240人であった。このとき、母集団 (全世界の人々) におけるうどん好きの比率の95%信頼区間を求めよ (欠損値はないものとする)。
原理的には上記とおなじやりかたで計算できるが、計算量が膨大になるので実際的でない。このような問いに答えるためには、「二項分布」(binomial distribution) の知識を利用する。
表=1, 裏=0 であらわすと 0 0 0 0 (x=0) 0 0 0 1 (x=1) 0 0 1 0 (x=1) 0 0 1 1 (x=2) ............... 1 1 1 1 (x=4)
どれも等しい確率 (1/16) で起こるとすると、つぎのそれぞれの場合の確率が求められる:
表が1回も出ない (x=0) 確率: 表が1回出る (x=1) 確率: 表が2回出る (x=2) 確率: 表が3回出る (x=3) 確率: 表が4回出る (x=4) 確率:
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