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田中重人 (東北大学文学部准教授)
東北大学文学部 (2013年度) 現代日本論基礎講読「論文作成の基礎」
第6講 構想・立案・材料の準備 (5/21)
[配布資料PDF版]
- [テーマ]
レポートの構想を立てる
前回課題について
- 文を分割した場合、前後とスムーズにつながるかどうか注意すること
- 1文で書けば繰り返さなくてよいことも、2文以上にわけた場合は、いちいち繰り返したほうがよいことが多い
- パラグラフの内部構造との兼ね合いがあるので、小さく分割すればよいとはかぎらない
- 箇条書きや注を使うこともできる
構想を立てる
準備と方法
まず、材料を集める。中間レポートでは「素材」が決まっているので、そこから注目すべきところについて付箋をつけたりカードに書き出したりするとよい。
材料が集まったら、どんな順序に並べるか、どういうセクションを立てるかを決める。いずれにしても、文章を書きはじめる前に、 紙の上で構成を考える。この時点で、鍵になる用語を決め、 概念の定義をしておくとよい。
他人と議論したり、他人からの疑問を想定して答えを考えていくのも有益 (大島ほか 2005)。
紙の上に「マインドマップ」を書く方法もある (日経BP社 2010)。
構成表
配列と構造を考えながら、 大きい紙に項目を書き並べる。色ペンなどを活用するとよい
(教科書 pp. 52--53)。
スケッチ・ノート
ひとまとまりの項目を小さいカードに書き出す。それらのカードを並べて、 配列を考える。色ペン・輪ゴム・ホチキスなどを活用して、まとめていく (教科書 p. 54)。
- カード1枚が1パラグラフに対応する →トピックがはっきりしている必要がある
- 広い場所が必要である
暫定的目次
- 構成ができたら、各セクションの見出しをつけて、まず目次から書きはじめる
- 目次は、本文を書き進めるにしたがってどんどん変更する
- 項目の取捨選択も重要である
次回の準備
次回は中間レポート草稿の相互批評をおこないます
- 草稿を2部準備
- 赤ペン、その他の色のペン、国語辞典を準備
文献
- 月刊ビジネスアスキー編集部 (2010)『本当に頭がよくなるマインドマップ "かき方" 超入門』アスキー・メディアワークス. {ISBN:9784048685184}
- 川喜田二郎 (1967)『発想法』中央公論社.
- 川喜田二郎 (1970)『続・発想法』中央公論社.
- 木村泉 (1993)『ワープロ作文技術』岩波書店.
- 日経BP社 (2010)『実践ノート & 書類術: 成長し続ける人のスゴ技を大公開!』(日経ビジネス Associe スキルアップシリーズ 日経BPムック) 日経BP社. {ISBN:9784822222468}
- 大島弥生・池田玲子・大場理恵子・加納なおみ・高橋淑郎・岩田夏穂 (2005)『ピアで学ぶ大学生の日本語表現: プロセス重視のレポート作成』ひつじ書房. {ISBN:9784894762299}
- 梅棹忠夫 (1969)『知的生産の技術』岩波書店.
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