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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2016-06-01

現代日本論演習/比較現代日本論研究演習II「質問紙調査の基礎」

第7講 調査票の構成


[配布資料PDF版]
[テーマ] 調査票全体の構成と予備調査

今日の課題

各自の質問文案について討論


調査票全体の様式

分量

調査対象者の負担や回答時間を考えて上限を決める。多くても16ページくらい?

印刷の形式

両面刷りで、製本して冊子体にするのがふつう


1ページ目の様式

タイトル

調査主体・連絡先

あいさつ文

調査票とは別の紙に「あいさつ」を用意する場合もある。

記入上の注意

選択肢のえらびかた、数字の記入法、「わからない」ばあいにどうするかなど。

回収方法まで指示することもある。


調査票の最後


質問のならべかた

全体的な配列

答えやすいものを最初に、私生活に関するものを最後に。

たがいに関連する項目や、回答対象者を限定する項目はならべて配置する。

回答上の指示

質問番号と見出し

各項目には番号をつけ (問1, 問2, ... など)、その後に質問文をつづける。

質問番号の前に話題転換のための文を入れることがある


予備調査 (pre-test)

本調査の前に、かならず予備調査をおこない、調査票を修正する。印刷・製本の状態をふくめ、できるかぎり 最終版の調査票と同一 のものを使う。

対象者は少数でよい (数人から20人程度) が、 本調査と同様の対象者 を選ぶこと。回答に迷ったところや答えにくいところ、意味のつかみにくい質問文などについて、回答者の意見を集めることが目的である。このため、実際に回答してもらったあとで、かかった時間、気になったところ、疲労感などについて聞いておくこと。


調査票の校正

調査票は、調査開始前に入念にチェックする。小さなミスがのこっていると、それだけで調査が台無しになることがある。細心の注意を払って校正すること。

校正作業に入る前に、しばらく調査票から離れて、内容についての記憶をできるだけうすれさせておくと効果的。


今後の予定

各自で調査を実施すること


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