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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2016-11-25

現代日本論基礎講読「研究法入門」

第3講 本を読む (2): 精読


[配布資料PDF版]
[テーマ] 文章を細かいところまでちゃんと読む

今日の課題

事前準備

自分の興味ある本から4--9段落程度をコピーする。A3用紙の中央にうまく配置する。必要があれば図や表なども一緒にコピーしておく。上下左右に大きく余白をとること。

授業中の課題

各段落の「キーセンテンス」を蛍光ペンなどでマーク。

わからない語・句・節・文などを○や下線でマーク。必要に応じて、これらの○や下線に番号や記号をつける。これらについての疑問点を余白に書く。「わからない」とは、単独で意味不明なもののほか、「語Aと語Bの違いがわからない」「下線Xと下線Yは矛盾してないか?」「キーセンテンスと関係なさそう」といったことを含む。

疑問点をどのようにすれば解決できるかを考える(本のほかの部分を見る、索引を引く、ほかの文献を読む、辞書で調べる、人に聞く、など)。

実際に調べたり考えたりして、わかったことを余白に書き入れていく。

ある程度できたら、他の人に見せて意見をもらう。たとえば、疑問点が正しく解消できているか、解消できていない疑問点についての意見、疑問点としてあがっていない部分についての質問、など。

宿題

  1. もらった意見と、授業後に調べたことを総合して、余白にすべて書く。結局わからなかったことについても、なにがわからないかと、どう調べればわかる可能性があるかを書く。
  2. 各段落が何をいおうとしているかを、別の用紙にまとめる。短文でも、箇条書きでも、図解でもよい。1年後に自分自身が読み直して、記憶を呼び戻せるように書くこと。用紙いちばん上にその本の書誌情報を書く。

教科書 p. 86, 103--105 を参考にすること。


情報の蓄積と整理の方法


来週の予定

来週は、各自の考えている内容についての「マインドマップ」をつくります。色ペンを (できるだけ多種) もってくること。また、レポートに何が書きたいか、現在のところ持っている情報は何かをまとめておくこと。


文献


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