http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2016/writing/w160701.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2016-07-01
文献を引用・参照する際には、読者がその文献をまちがいなく同定できるだけの情報をあたえる。図書館を利用して同定するのがふつうである。現在では、ほとんどの図書館がOPAC (Online Public Access Catalogue) による蔵書目録検索サービスを提供する。
図書館には相互に貸借・複写をおこなう仕組み (Interlibrary Loan: ILL) がある。文献が同定できれば、ほかの図書館から取り寄せることができる。(附属図書館の「リファレンス・カウンター」またはオンラインの「MyLibrary」で申し込む)
文献の探しかたについて、東北大学附属図書館では学生のための手引書を出版している。 http://www.library.tohoku.ac.jp/literacy/kisochishiki.html を参照。
本 (市販の書籍あるいは非売品の報告書など、冊子体のもの) の同定に必要な書誌情報:
書籍中の個々の章の標題・著者、雑誌の個々の論文の標題・著者は通常は図書館の蔵書目録には記録されていない。
必要な書誌情報:
図書館で同定・入手することがむずかしい文献を「灰色文献」(gray literature) という。
おなじ情報が本や雑誌にのっているなら、そちらを参照すること。図書館蔵書目録で探しやすいものを選択するとよい。
論文・レポートにおいて参考にした文献については、どのように参考にしたのかを明確にし、必要であれば引用をおこなう。末尾に文献の一覧を掲げる。
文献一覧をどのように書くかについては、さまざまな様式がある (ならべるべき要素、要素の配列順、記号の使用法など)。それぞれの分野での様式にしたがうこと。この授業では、日本語教育学研究室の様式(別紙)に統一する。
別紙資料の文献表はどのような仕組みで書かれているか? つぎの点に注意して解読してみよう。
また、今回用意してきた論文 (末尾に5本以上の文献が載っているもの) についても、同様に、文献表記述のルールを推定してみよう。
次の文献について、ルールにしたがって文献表を作成する。次回の授業時に2部持ってくること。
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