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田中重人 (東北大学文学部准教授)
2017-05-30
個人あるいはその集合体としての人口が産み出す出生の水準。
出生力を具体的に測定したものが各種の出生の指標 (普通出生率、総出生率、合計出生率など) である。
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 50万+ 50万 ↓完結出生力 = 第2世代:出生時 = 100万+ 100万 出産可能年齢= 50万+ 50万 ↓完結出生力 = 第3世代:出生時 = 100万+ 100万 ……
このように純再生産率が1になるときの完結出生力のことを、「置換水準」(replacement level) という。
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓完結出生力 = 4 第2世代:出生時 = 万+ 万 出産可能年齢= 万+ 万 ↓完結出生力 = 4 第3世代:出生時 = 万+ 万 ……
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓完結出生力 = 第2世代:出生時 = 100万+ 100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓完結出生力 = 第3世代:出生時 = 100万+ 100万 ……
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓完結出生力 = 1.5 第2世代:出生時 = 万+ 万 出産可能年齢= 万+ 万 ↓完結出生力 = 第3世代:出生時 = 万+ 万 ……
出生力と死力についてさまざまなケースを想定し、人口ピラミッドと、人口年齢3区分 (前回資料) の比率を計算してみよう。
従属人口指数 ( (高齢人口+年少人口)/生産年齢人口 ) が最も低いのはどれか? 長期的に考えると?
人口の変化をコーホートを追跡して観察するのは、長期間を要し、むずかしい。実際には、1年間の死亡・出生などのデータを利用して、そこから年齢構造の影響を除いたものを計算し、それを人口動態を表す指標として代用している。
これらは、年齢別出生数や「生存数曲線」のグラフにおいてどのように表現できるか?
1970年代中頃の人口ピラミッド (国立社会保障・人口問題研究所, n.d.) と年齢別出生率のグラフ (京極・高橋編, 2008, p. 36) を重ねて考えてみよう。
現代日本社会では、婚姻外の出生 (非嫡出子) はきわめて少ない。
1960年以降の女性の未婚率の上昇と1980年以降の男性の未婚率の上昇 (教科書 p. 92)
「平均初婚年齢」には2種類ある。
未婚化と出生力低下の関係ははっきりしない (コーホート観察のむずかしさ)。すくなくとも半分くらいは結婚の遅れが原因か?
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