URL: http://www.nik.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/lang/
作成:田中重人 (講師) <tsigeto(AT)nik.sal.tohoku.ac.jp>

言語科学特論II

「社会現象としての会話」(2003年度第2学期) 大学院生対象
<木2>観察室 (文学部・法学部合同研究棟2F) 授業コード=LM23207

[配布資料セット (PDF形式)] (10/8 配布分まで; 270KB)

『講義概要』p. 392 記載内容

◆授業内容:会話は社会的制度の中に埋め込まれた存在です。会話の具体的なデータをもとに考察を加えていくことで、その背後にある制度的状況や暗黙のルール、そのなかで各自がどのようにして秩序を維持/解体しているのか、といったことを浮かび上がらせることができます。この授業では、そのような視点にたって会話分析をおこなった論文を読み、それらの内容を題材として、社会現象として会話を分析する視点と、そのために必要な基礎的概念を理解することを目指します。 論文についての短いプレゼンテーションとディスカッションを課すことがあります。 会話の録音やトランスクリプト作成などの具体的な分析手続きはあつかいません。
◇テキスト:好井裕明・山田富秋・西坂仰 (編) (1999)『会話分析への招待』世界思想社。〔『講義概要』記載のテキスト著者名に間違いがあります。「吉井」ではなく「好井」です〕

授業の概要 (予定) 10/8 現在

授業の目的

会話分析を題材とした社会学入門

授業予定

  1. イントロダクション (10/1)
  2. 会話分析入門:教科書第3章 (10/8) [10/8配布資料 (PDF 形式)]
  3. 社会学の基礎概念 (10/15)
  4. 各論文の報告 & ディスカッション (10/22〜11/12, 10/26〜1/21)
  5. 中間試験 (11/19)
  6. 期末レポート

成績評価について


各論文の報告

ひとつの論文について、報告者とコメンテータのふたりを指名します。 報告者は、その論文で鍵となる概念と、論文全体の結論とその根拠について報告してください。 コメンテータは、論文の内容を批判的に読み、議論するべきポイントを提示してください。

報告者・コメンテータは、配布資料 (ハンドアウト) を用意してください。 Power Point などの提示資料を使うかどうかは各自の判断に任せます。

報告者・コメンテータ以外の人も、論文を事前に読んで、質問を考えてきてください。


読む予定の論文

  1. 江原由美子・好井裕明・山崎敬一(1984)「性差別のエスノメソドロジー: 対面的コミュニケーション状況における権力装置」『現代社会学』18, pp. 143-176.
  2. 串田秀也「助け舟とお節介」(教科書第5章).
  3. 阿部耕也「〈子ども〉の見つけ方」(教科書第4章).
  4. 樫村志郎「震災報道の会話分析」(教科書第6章).
  5. 岡田光弘「119番通報の会話分析」(教科書第8章).

田中重人 (tsigeto(AT)nik.sal.tohoku.ac.jp)
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