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http://tsigeto.info/2018/family/f180710.html
田中重人 (東北大学文学部准教授) 2018-07-10

現代日本論概論「現代日本における家族」

第11講　家族の経済学 (2)

[配布資料PDF版]

[テーマ] 経済学的な観点から家族と労働を把握する

前回課題について

視角

4種類の活動の平均的な長さと変化の仕方の違い
おなじ世帯構成の男女間比較
男性、女性それぞれの世帯構成による違い

注目すべき点

1次・3次活動と2次活動 (仕事・家事) の性別、世帯構成による差
仕事・家事時間の男女差
子供の年齢と女性の仕事・家事時間
高齢層の仕事・家事時間
若年独身層の仕事・家事時間の男女差

経済学的な論点

男性について：「稼ぎ手」(breadwinner) モデル、指定労働時間
女性について：M字型曲線、就業継続率の変化、育児休業等の効果、パートタイム労働

注意事項

世帯構成から具体的な生活の状態を想像できるか? (特に高齢層)
数値が読みにくい場合はグラフにするとよい
「平均時間」であることに注意

授業内容

前回授業に引き続き、労働と性別役割分業について説明

課題再提出

毎回の「授業時間内課題」を次回授業に再提出

授業時間内課題はすべて再提出すること
宿題については任意
課題について自分で調べた資料などをふくめてもよい

日付順にならべて表紙 (今日配布、または http://tsigeto.info/brdface.pdf から取得) をつけ、上端を綴じる。

「自己評価と感想」を書くこと
授業全体についての感想や意見などがある場合は「教員宛メッセージ」に
8月上旬 (8/1--3) に返却する。もし来られない場合、「連絡先」に住所など書いておくこと。

各課題について、現在の観点からみて内容を修正したい場合は、緑以外の色ペンで修正する。または、新たにA4判の用紙を用意して修正内容を書き、いっしょに綴じてもよい。

文献

Becker, G. S. (1965) "A theory of the allocation of time." Economic journal. 75, pp. 493--517. {DOI:10.2307/2228949}
樋口美雄 (1991)『日本経済と就業行動』東洋経済新報社． {ISBN:4492260404}
川口章 (2008)『ジェンダー経済格差』勁草書房． {ISBN:9784326503056}
松信ひろみ (2008)「夫婦間の勢力と4つの資本」渡辺深 (編)『新しい経済社会学: 日本の経済現象の社会学的分析』上智大学出版, pp. 227--262． {ISBN:9784324081518}
田中重人 (2007)「性別格差と平等政策」嵩さやか・田中重人 (編)『ジェンダー法・政策研究叢書9　雇用・社会保障とジェンダー』東北大学出版会, pp. 217-238． {ISBN:9784861630606}
八代尚宏 (1993)『結婚の経済学』二見書房． {ISBN:4576931016}

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