http://tsigeto.info/2018/occ/o190108.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2019-01-08
近代化前半の資本主義社会では、自由競争が重視され、労働者の窮乏化が進む →マルクス主義的な階級観の土台
経済における国家の役割が増大し、「混合経済」と呼ばれる経済体制が確立する。
20世紀後半には「福祉国家」化が進み、多くの国で医療保険・年金制度が整備される →基本的人権としての「社会権」の確立
近代化の後半局面では、階級による不平等は「目立たなく」なってくる
現在の階級論の中心は、階級構造それ自体というよりは、「機会の不平等」の探求に移っている →何を「個人の責任」とみなすかの政治的闘争
他方で、民族や性別といった「生得的」要因による不平等への関心が増大している →階級構造というよりは家族、教育、国家の問題
History of this page:
This page is monolingual in Japanese (encoded in accordance with MS-Kanji: "Shift JIS").
Generated 2019-01-08 11:57 +0900 with Plain2.
Copyright (c) 2018 TANAKA Sigeto