http://tsigeto.info/2018/study/s181221.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2018-12-21
国立情報学研究所「論文情報ナビゲータ」(CiNii: http://ci.nii.ac.jp) のサイトで、つぎの論文を同定する。
野江啓一「理性の外部としての異界」
この論文を掲載している雑誌 (の当該の号) がどこにあるかを東北大学附属図書館サイトで検索する (http://www.library.tohoku.ac.jp) 。
NII 論文情報ナビゲータ (Citation Information by National Institute for Informatics) http://ci.nii.ac.jp
国立情報学研究所 (NII) による論文検索用統合サービス。種々のデータベースの複合体である (http://ci.nii.ac.jp/info/ja/cinii_db.html) 。 → 『情報探索の基礎知識』 (人文社会科学編 p. 32)
検索は無料で、だれでも利用できる。抄録や本文などにアクセスできる論文もある (抄録・本文の閲覧は有料の場合と無料の場合がある)。
「ヘルプ」から、以下のことを調べてみよう:
検索結果は、通常は
の順に表示される。情報が欠けている場合もある。抄録などが表示される場合もある
論文名のところはリンク情報になっており、クリックすると詳細が表示される。
全文ファイルがある場合は、全文ファイル (PDFなど) へのリンクが表示される。有料の場合、支払手続きが必要である (クレジット・カードも利用できる)。
他のデータベースの情報へのリンクがある場合もある。
そのほか、つぎのようなアイコンから各種のデータベースでその論文/雑誌の情報を探せる:
左端の □ にチェックを入れた論文の情報をダウンロードすることができる。右欄の「書き出し」から「TSV形式」の情報を保存して、表計算ソフトに取り込むのがいちばん簡便。「Refer/BibIX形式」などの情報は文献管理専用ソフト用。
日本国内で出版された出版物は、国立国会図書館におさめなければならないことになっている。この制度にしたがって納本された雑誌の論文・記事について、著者名・論文名・キーワード・年次などから検索できる。くわしくは http://www.ndl.go.jp/jp/data/sakuin/sakuin_select.html 参照。 http://opac.ndl.go.jp から「雑誌記事索引の検索/申込み」をたどると、単独で利用できる。
学会や大学・研究機関が出版する学術雑誌について、各機関で入力したデータベース。最低限の書誌データしか入っていないものから、全文のPDFファイルが読めるものまである。英語の情報ももっていることが多い。 各学会等で入力しているので、品質のばらつきが大きい (入力ミスが多いものもある)。 2016年度末で事業が終了したので、今後データが増えることはないはず。
自然科学分野の学術論文について、文献表に記載されたデータを入力したデータベース。入力の精度はきわめて低い。
文献情報を公開している各種データベースから情報を取得している。ほかのデータベースと重複していることが多い。全文PDFなどが読めることも多い。
CiNiiの検索結果に「OPAC」というアイコンが付いている場合、それをクリックすると東北大学附属図書館の所蔵検索ができる (東北大学内からのアクセスの場合のみ)。
東北大学附属図書館のサイト (http://www.library.tohoku.ac.jp) で直接検索することもできる。 ISSN などをひかえておいて、それでひくとよい。雑誌名で検索するときは、詳細検索で検索対象を「雑誌」に限定したり、フィールドを「書名 (完全形)」に限定したりすると、ヒット数を減らせる。
「学外」にチェックを入れておくと、東北大学図書館内にない場合には、学外まで所蔵を検索してくれる (CiNii Books による)。くわしくは、『情報探索の基礎知識』 (基本編3章) を参照。
「冊子体の内容と同じ本文を、ウェブで利用できるようにしたもの」(基本編 p. 108)。通常、各論文がひとつのファイルになっている。近年ではPDF (Portable Document Format) 形式で提供されることが多い。印刷された冊子体の論文と同一のものとみなしていいことになっている。
印刷用のコンピュータ・ファイルを流用したもの
印刷物からスキャンしたもの
電子ジャーナルの購読「契約」とは……東北大学内のコンピュータからファイルにアクセスできる (IPアドレスで識別される)。
契約していない場合でも、無料で提供されているものや、クレジット・カード決済で購入できるものがある。
図書館で冊子体を購入していない雑誌であっても、電子ジャーナルの購読は契約していることがある。 http://www.library.tohoku.ac.jp/search/ejournal/ から探してみるとよい (学内限定)。
各種文献データベースの検索結果からジャンプできることがある
電子ジャーナルはふつうの冊子体とは利用マナーが違うので、 注意事項 をよく読んでから使うこと。特に、 雑誌全体をブラウズすることは認められていない ので、注意。
オンライン雑誌 (冊子体が発行されないもの) は通常「電子ジャーナル」とは呼ばれない。
著者やその所属機関が雑誌投稿前の原稿 (preprint) や掲載決定後の原稿 (postprint) を公開している場合がある。Working paper, Self-archiving, E-print などと呼ばれる。これらについては、雑誌に掲載された論文との同一性の保証がないことに注意。内容についての参考にはなるが、引用する際には正式の版 (雑誌の冊子体または電子ジャーナル) を利用すること。
例:東北大学機関レポジトリTOUR <https://tohoku.repo.nii.ac.jp>
これらのファイルをさがすには、現在のところ、Google Scholar <http://scholar.google.com> がいちばん便利である。
附属図書館 OPAC で検索するときに「学外」にチェックしておく。または、CiNii Books 検索: http://ci.nii.ac.jp/books (by 国立情報学研究所)。 いずれの場合も、NACSIS ID を控えておく (AN10091189 のようなやつ)
東北大学図書館では オンラインでの複写・貸借申し込みサービス も行っているので、それを利用してもよい。『情報探索の基礎知識』 付録7「相互利用サービス」および基本編 pp. 11--12 のMyLibrary の説明を参照。
日本語教育学研究室「学生のための研究の手引き」 <http://www2.sal.tohoku.ac.jp/nik/student/> (ふるい情報も含んでいるので注意)
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