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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2019-12-05

現代日本学各論III/現代日本学社会分析特論I「現代日本における家族と人口」

第6講 近代化にともなう社会変動


[配布資料PDF版] [課題用紙PDF版]
[テーマ] 「近代」社会の性質と、そのなかでの家族の変動

中間試験について

20点満点 (各10点)


課題

近代以降 (日本では明治以降) とそれ以前の社会とでは、社会制度はどのようにちがうか。特に家族に着目したときにはどのようなちがいがあるか。


前近代から近代へ

近代化 (modernization)

近代化する社会における前近代的セクターと近代的セクターの併存 (二重システム = dual system)

近代化が進展する途上を「前期近代」、社会のほぼ全体が近代化してしまったあとを「後期近代」と呼んで区別することがある。


「近代家族」とは

家族の機能縮小

近代以前の社会において家族が果たしてきた主要な社会的機能 (social function) としてはつぎのようなものがある。

近代化とともに、家族の機能は少なくなってきた (▼印のものが縮小)。この機能縮小の過程は、日本社会では、20世紀はじめごろから、都市部のサラリーマン層で進展した (教科書 pp. 32--36)。日本社会全体にひろまるのは高度経済成長期 (1970年代ごろまでにほぼいきわたる)。

近代家族と家族問題

近代家族は、近代化に適応してできた合理性を持つ家族制度である。

他方、この制度にはさまざまな問題もある。「家族問題」とされる現象のほとんどは、近代家族の特徴に関係している


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