[Previous page] [Next page]

http://tsigeto.info/2019/family/f200109.html
田中重人 (東北大学文学部准教授) 2020-01-09

現代日本学各論III/現代日本学社会分析特論I「現代日本における家族と人口」

第7講 日本的経営と福祉国家


[配布資料PDF版]
[テーマ] 労働や社会政策と家族との関係を理解する

「日本的経営」とは

(初回資料参照)

会社などの組織は、長期的な相互信頼に基づいて運営していくことが必要であるため、組織内で人的資本 (human capital) や社会関係資本 (social capital) を形成して長期雇用を促す仕組み自体はどこにでもある。

社会的に正当化された信念 (ideology) としての終身雇用・年功序列

日本的経営 (をめぐる言説) の歴史的背景

日本的経営は、現実には、大企業の正社員の一部 (主として男性) に適用されているにすぎない。にもかかわらず、日本の企業経営の理想形 (ideal) と認識されてきた。


日本的経営と男性稼ぎ手 (male breadwinner) モデル

正社員の男性であれば、30代くらいには、妻と2人以上の子供を養える給料が受け取れるという条件。

1960年代以降、正社員の夫と専業主婦の妻、子供二人という「標準世帯」モデルが使われるようになる。


福祉国家 (welfare state) の形成と日本的変容

ひとりで生きていけない人の生活を誰が保障するかという問題。旧来の共同体 (家族や地域) か、政府か、市場か?


文献


この授業のインデックス | 関連するブログ記事 前回の授業 | 次回の授業

TANAKA Sigeto


History of this page:


This page is monolingual in Japanese (encoded in accordance with MS-Kanji: "Shift JIS").

Generated 2020-01-09 10:26 +0900 with Plain2.

Copyright (c) 2019 TANAKA Sigeto