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田中重人 (東北大学文学部准教授)
2020-05-01
配布した調査票を見て、理論仮説と作業 (操作) 仮説との対応を考える。
頭の中で考えたことを理論 (theory) という。実証研究においては、理論的なレベルで検証すべき「仮説」をはっきりさせたうえで、それに対応したデータを集めるよう調査方法等を工夫する。
理論仮説を作業仮説に翻訳する作業を「操作化」(operationalization) という。
理論仮説と作業仮説は必ずしも2つに区分されるものではなく、抽象的なレベルの仮説から具体的なレベルの仮説にいたる連続的・多段階のものと考えたほうがよい。
また、理論仮説と作業仮説は1対1で対応しているものではない。おなじ理論仮説を検証するために複数の作業仮説がありうる。逆に、ひとつの作業仮説に複数の理論仮説が対応することもある。
いずれにせよ、理論仮説←→作業仮説の双方を往復する想像力が重要。
次回は、各自の関心にしたがって先行研究あるいは調査を探す。自分が興味のある分野について、どのようなことを調査したいか、またそのためには誰を対象にどのような質問項目が必要かを考えてくる。
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