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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2021-12-10

現代日本学演習IV「調査的面接の基礎」

第6講 分析


[配布資料PDF版]
[テーマ] トランスクリプトの読みかたと面接内容の分析方法

課題

自分のトランスクリプトを読んで、つぎの箇所に印をつける。

自分の設定した仮説にこだわらず、トランスクリプトの内容を虚心坦懐に見ること。

印をつけた部分について、他の受講者と意見交換する。


「分析」(analysis) とは

後者のためには、要素をまず特定しなければならない。最終的には両方が必要になる(→木と森を両方見る)が、先に要素を分解しておく(→木だけを見る)


分析の方向性

この授業ではとりあえず最初の方法で


解釈において気をつけること

要素を抽出するときは直感を信頼すること。

そのうえで、抽出した要素について多角的に解釈する。

参考: 知念渉 (2014)「「貧困家族であること」のリアリティ: 記述の実践に着目して」『家族社会学研究』26(2), pp. 102--113. {DOI:10.4234/jjoffamilysociology.26.102}

総合と比較

要素をある程度抽出したら、その人の話の全体がどう構成されているかを把握する

複数の対象者のトランスクリプトを比較する:

論文やレポートにおいては、 どう批判的に読んでもこれ以外の解釈はありえない というレベルの頑健さ(を裏付ける論証)が必要である。


その他の注意点


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