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田中重人 (東北大学文学部教授) 2022-10-21

現代日本学演習IV「調査的面接の基礎」

第2講 調査的面接の方法


[配布資料PDF版]
[テーマ] 面接の実際の手順

宿題

20分以上の面接調査を行い、トランスクリプトを書き起こして、 11/4 授業時 までに Google Classroom (ストリーム) に提出。


シナリオの作成

自分の決めたテーマに沿って、どのような質問をするか、答えによってどのように話を進めるか、おおまかな流れと時間配分を決める。

調査目的の説明や、信頼感を形成するための自己紹介や雑談、話を進めるためのつなぎの話題なども考えておくこと。


当日までの準備


録音

録音用機材・アプリ等の操作方法を確認しておくこと。特に、「録音中」であることがどこでわかるか、「ホールド」状態の設定と解除、電池残量など確認。

(対面の場合) 通常は、マイクは無指向のままで、机の上などにおいておけば十分である。対象者に、録音していることをなるべく意識させないほうがよい。

録音に完全に頼るのではなく、面接中はその場でメモを取りながら聞く(用紙をあらかじめつくっておくとよい)。

面接終了後、すぐに録音を再生して、きちんと取れているか確認する。もし失敗しているようであれば、できる限り早く、記憶をたどってメモを作り直す。


書き起こし

書き起こし作業は、出来るだけ早く(記憶が新しいうちに)はじめる。

IC レコーダの場合、まず音声データをPCにコピーする。

音声を再生するソフトウエアはいろいろあるが、インタビュー書き起こし用に使いやすいものとして、たとえば「おこしやす2」(Okoshiyasu2) がある (Windows版)。起動時に「ファイル読み込み時にエラーが発生しました」などといわれることがあるが、気にしなくてよい。「おこしやす2」のウインドウにファイルをドロップすると再生できるようになる。

別の方法として、音声ファイルを再生しながら、自分の声でその内容を復唱してスマートフォンなどで音声認識させる方法もある。 http://note103.hateblo.jp/entry/2016/07/10/141451http://togetter.com/li/1158214 など参照。近年の音声認識技術の進展はめざましいので、録音したものを直接認識させて文字化できるかもしれない

いずれにしても、聞き間違いや変換ミスが多発するので、再度聞きなおして修正する。

研究室のICレコーダを使う場合、ファイルをコピーできて全部聞こえることがわかったら、データを消去してレコーダを返却すること

トランスクリプトには、次の3種類の情報が載ることになるので、一定の規則で区別する。

教科書 p. 69, 86 の例や、前回読んだ卒業論文等の書きかたを参考にするとよい。

「状況の説明」には、対象者の様子や、身体的な動作、音声的特徴、沈黙などについて、解釈上参考になりそうなことを書く。たとえば、「ため息をつく」「声をひそめて」「笑いながら」「○○を指さして」「5秒沈黙」など。会話分析や音声分析ではないので、あまり細かく記録する必要はない。

聞き取れないところは、適宜説明を加えるか、記号などを決めて記述する。

録音時間の5倍以上の時間がかかると考えて、書き起こしのための時間を確保しておくこと。


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