http://tsigeto.info/2022/statu/u221209.html
田中重人 (東北大学文学部教授)
2022-12-09
「符号検定」は、比率を使った検定の一種である
このように、さまざまな比率の計算方法と帰無仮説の設定で統計的検定をおこなう一群の方法を「二項検定」と呼ぶ。
一般的な比率の区間推定の方法 (第2講資料) を使って、母集団における比率を推定することができる。
SPSSでは、あらかじめ2つの変数の差を求め、「変数値の再割り当て」で2値変数を作って「分析」→「ノンパラメトリック検定」→「過去のダイアログ」→「2項」を使う。
シンタックスを直接書く場合は、たとえばつぎのようになる。
compute DIFF = X - Y. recode DIFF (lowest thru 0 = -1) (1 thru highest = 1) into SIGN.
二つの変数の差について新たな変数を作ってみる:
上で求めた「ふたつの変数間の差」の平均値について、信頼区間を求めるにはどうすればよいか?
二つの変数 x と y の平均値は母集団においてはどちらのほうが高いか?
実際には、x と y の平均値、標準偏差とそれらの間のPearsonの積率相関係数 r を使って計算できるので、そのやりかたがふつうつかわれる。
適当な変数について、SPSSで次のふたつの分析をおこない、結果が同じになることを確かめる
次回以降は「多変量解析」に入ります。とりあげてほしい多変量解析手法がある場合は、田中まで。 (希望がなければ、重回帰分析をとりあげます。)
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