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田中重人 (東北大学文学部准教授)

比較現代日本論研究演習II「質問紙調査の理論と実践」(東北大学文学研究科 2012年度 後期)

第4講 対象者と調査方法 (10/24)


[配布資料PDF版] [課題用紙PDF版]
[テーマ] 対象者の選定と調査の方法

レポートについて

課題

各自の関心にしたがって調査を企画、質問紙を作成し、調査を実施して報告書を作成

スケジュール

企画書について

各自の調査について「企画書」を作成して次々回提出


今回の課題

自分の関心にしたがって、対象とする人々の範囲、検証すべき仮説、収集すべき情報を考える。用紙にまとめて提出。

なお、自分の関心が絞り込めない場合は、たとえばつぎのような課題についてとりあえず考えてみるとよい。


調査の企画にあたって注意すべき事項

これを具体化して、次のようなことを決めていかなければならない

制約条件として日程、人手、費用などを考慮して、実現可能な企画を立てること。


母集団と標本

「母集団」(population) の3つの意味

「標本」(sample) とは

無作為抽出 (ramdom sampling) とは、すべての個体をおなじ確率で抽出するものである。これは推測統計手法を使う際の前提となるものであるため、非常に重要。

ただし、無作為抽出がおこなわれるのは、標本抽出枠から計画標本の抽出のところだけである。また、完全な無作為抽出をおこなうのはむずかしい。

しかし、できるかぎり無作為抽出にちかい標本を得るように考えることが大切

調査の方法

調査の実施 (「実査」と呼ぶことがある) にあたって重要なポイント


問題

  1. 内閣支持率の調査をRDD (教科書参照) で行う。この場合の問題について考えよう。
  2. 日本語学習者の長音の習得について調査したい場合、母集団と標本はどのように設定すればよいか。
  3. 東北大学の知り合いの学生を通じて配布する調査方法は、どのように分類できるか。

次回予習

次回は、各自の調査内容を実際に考えます。対象とする人々の範囲、検証すべき仮説、必要な質問項目、質問配布・回収の方法について考えておくこと。


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