http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2014/study/s141017.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2014-10-17
「問い」と「答え」はできるかぎり簡潔に
「問い」を理解するのに必要な予備知識と、「答え」を正当化するための根拠は、すべて記述すると膨大になる
批判と発展の可能性について
過去の卒業論文の研究テーマは様々。日本語の教育に関するものは意外にすくない。多いのは日本語、日本語学習環境 (ボランティアや年少者の問題を含む)、ひろく日本社会に関するもの (ファッションから家族問題まで)。
質問紙調査、インタビュー、メディア分析 (日本語教科書を含む) が多い。そのほかに2次データ分析(社会調査データやコーパスの2次利用)、実験、参与観察、理論研究が少数。
例年の卒業論文関連行事は次のような内容 (http://www.sal.tohoku.ac.jp/nik/gakubu/sotsuron.html)
今年度から、月1回の「卒論ゼミ」(4年生と教員) を行っているが、今後続けるかは不明
現在の学問の分野は「○○学」「○○論」といった専門分野に非常に細かくわかれている。自分の興味と学問の体系を結びつけて、どの研究分野でどのような研究がおこなわれているかを把握していくとよい。
本を探すにあたっては、その研究分野の基礎知識から身につけていくこともできるし、自分の興味のある具体的な問題に直接取り組むこともできる。
研究に関する本は、研究者向けに書かれたものから、一般の人を想定読者層とするものまで、さまざまである。最初のうちは、研究者向けの、いわゆる「学術書」よりは、基礎的なことを幅広く扱った入門書・教科書・新書などを読むのがよい。
文献の同定に必要な情報を「書誌情報」(bibliographic information) という。本の場合、基本的な書誌情報はつぎの4つ。
状況によって、これに「版」や「シリーズ名」「標準番号」などが加わることもある。
日本で出版された本の場合、いちばん最後 (広告をのぞく) に「奥付」というページがあって、そこに書誌情報が載っていることが多い。海外での出版の場合は、たいていは、いちばん前 (タイトルページの裏面) に同様の情報がある。
次回授業時に、次のものを持ってくること
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