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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2017-05-26

現代日本論講読/比較現代日本論講読I「現代日本論論文講読」

第5講 プレゼンテーションの実際


[配布資料PDF版]
[テーマ] 配布資料・原稿の作成、プレゼンテーションの準備、発表の方法、質疑応答

配布資料 (handout)

配布資料は、A4用紙2--4ページ (またはそれらを2枚ずつ並べてA3サイズにコピーしたもの)。人数分のコピーを用意しておくこと。

最初のページの上端に、日付、授業名、報告者名、所属、その論文のタイトルと担当を書く。

「それだけをみてわかる」程度のくわしい情報を盛り込む。正式には論文としての体裁を整えるものだが、この授業ではそこまでは要求しないので、見出しと箇条書きを並べた程度のもの (ちゃんとした文章になっていないもの) でよい。

論文中から引用する場合は、ページ数を示すこと。


提示資料の準備

提示資料は、Microsoft PowerPoint で作成すること。くわしくは前回資料を参照。

基本的に、発表する内容については、対応するスライドをみせながら話す。

スライドの読みやすさなどについても受講者間で批評するので、提示資料を白黒圧縮印刷したものを配布する (上記の配布資料とは別)。


発表原稿

報告の内容は、事前に練習して、ほぼ覚えてしまうのが基本である。しかし、細かいところまで暗記する必要はない。細部については、発表原稿を用意しておいて、それを見て確認しながら報告を進める。

この発表原稿は人に見せるものではないので、自分がわかればそれでよい。どのようなものをつくるかは、各自のスタイルによって決めればよい。たとえば、つぎのような形式がありえる:

いずれの場合も、つぎのようなことがわかるようにしておくこと:

発表原稿は、練習を積みながら改良していくものである。


練習

報告前に、必ず練習を積んでおくこと。一度は、実際にスクリーンにスライドを投影して、リハーサルをやってみること。それ以外にも、頭のなかにスライドを思い浮かべながら、小さい声で練習するのもよい。全体を繰り返し練習するのはもちろんだが、特にむずかしい部分がある場合は、そこだけ取り出して練習するとよい。

特に重要なのは、時間をきちんと配分して、制限時間におさまるようにすることである。また、スライドの切り替えや画面のポインティングの仕方や、話すときの間の取りかた、抑揚や強調の仕方も練習しておくこと。


発表当日

ひとりめの報告者は、機材を準備しておくこと:

報告のときは、体を聴衆の側に向けてしゃべる。聞き手がどのような反応を示すか、注意すること。

報告時間は、プロジェクタのタイマー機能 (リモコンの P-TIMER ボタンを押すと計測がはじまる) を使って計測する。報告時間 (10分) の前後30秒程度で終わるように。

スライド上で見るべきところを指示するには、指示棒、レーザーポインタ、アニメーションが使える。


発表と質疑応答

次回から、各論文の担当にしたがって、発表を進める。

発表にあたっていない人のなかから1人、司会担当を指名。発表が終わったら、質疑を仕切ること。


録画と振り返り

発表内容は、観察室のカメラで録画。発表者は、授業開始前に準備しておくこと。

SDカードのなかのファイルをPCにコピーすれば、再生できます。

次回授業時までに2人の担当者で一緒に見て議論する時間を作ること。そのあと、それぞれのプレゼンテーション (準備や資料作成を含む) について感想と反省点を書いて、次回授業時に提出。

ポイントとしては、例えば次のようなことを考えてみること

準備について

構成についての反省点

質疑

次回プレゼンテーションでは、どのようなことを重点的に改善したいか

(2回目以降の場合) 1回目とくらべて意識的に改善しようとしたこと; よくなった点と悪くなった点


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