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田中重人 (東北大学文学部准教授)
2018-04-19
現代日本論演習/比較現代日本論研究演習I「統計分析の基礎」
第2講 SPSS入門
[配布資料PDF版]
- [テーマ]
SPSSの基本的な操作
前回つづき
今回の課題
配布したデータを使い、年齢についての度数分布表を出力する。ただし、適当な年齢幅に区切ること。結果をWordに貼り付け、年齢幅の設定などがわかるように整形して、どの年齢層が多いかなどのコメントをつけて提出。また、課題の途中でどこでつまずいたかなどの経過について書いてもよい。
ISTUで水曜日正午まで。
周囲の人と自由に相談してよい。
教科書のほか、つぎの資料を参考にしてよい。
SPSSバージョンの違いなどにより、実習室PCの操作と上記資料の説明に一部くいちがいがある。
これら以外の資料を使ったときは、課題中に書いておくこと。
データ配布
この授業で使用するのは、1995年SSM調査B票の一部。調査については、配布資料のほか、『日本の階層システム』(2000年、全6巻、東京大学出版会) を参照。
- 全国から70歳以下の有権者を層化2段無作為抽出 (次回説明)
- 訪問面接法
調査票は
<http://srdq.hus.osaka-u.ac.jp/PDF/SSM95BJ.pdf>
にもある。
ただし、配布したのはこの調査データの一部に限定したものである。
- 意識項目と基本的属性に限定 (調査票の×印はデータセットにない項目)
- 250ケースをランダムに抽出
- 菅野剛さん (日本大学) による変数ラベルが入っている
毎回の授業で使うので、忘れないこと (調査票も)。
このデータは、この授業でのみ使用を許可されているものである。データが流出しないように注意すること。また、期末レポート提出時に、データを削除すること。
なお、自分の研究用のデータがある人は、課題などではそれを使ってもよい。ただし事前に相談すること。
SPSS の基礎知識
データ・セット
SPSSのデータ (「データビューア」ウインドウで見られる) は、ケース × 変数の行列型になっている。
- 「ケース」は、個々の調査回答者にあたる
- 変数には「変数名」がついている (歴史的事情により、英数字8文字以内)。これだけだとわかりにくいので、変数名以外に「ラベル」をつけるのがふつう
- 無回答などの欠損値はどうなっているか?
ウインドウ構成
- データ・エディタ (上記)
- 出力ビューア (→ 分析結果やエラーメッセージなど)
- シンタックス・エディタ (プログラムを直接編集するときに使う)
分析の一般的な手続き
メニューの使いかた
- 分析手法をえらぶ
- 変数を指定
- 必要なオプションを指定
- 「OK」をクリック
結果は別ウインドウ (出力ビューア) に表示される
- 左側に目次、右側に出力内容
- エラー表示もここに出る
- Ver. 19 以降ではSPSSのプログラム (シンタックス) も表示される
印刷
- 左側の目次で、印刷したいものを選択
- 印刷前にプレビュすること
- 実習室のプリンタについて、電源の入れかた、ジョブの確認・取り消し、タイル印刷 (2面, 4面, ...) の方法を習得しておくこと
- 実習室ではプリンタ用紙を供給していないので、紙は自分で調達する。また、印刷枚数に制限があるので注意すること。
その他のアプリケーション
実習室のPCでは、Microsoft Office (WordやExcelなど) が使える。
SPSS の出力ビューアから表をExcelやWordに貼り付ける方法を覚えておくこと。
変数値の再割り当て
ウインドウ上部のメニューバーから操作する
- 「変換」→「他の変数への値の再割り当て」
- 変換先変数の名前をつけ、「変更」を押す。名前は英数字だけにしておくのが無難 (記号や日本語を使うと、問題がおきることがある)
- 「今までの値と新しい値」の組を順次指定する。「今までの値」は範囲で指定することも、単一の値を指定することもできる
- 値の組を指定したら「続行」を押す (元の画面に戻る)
- 「OK」ボタンを押して実行する
- 出力ビューアを右端までスクロールして、新変数ができていることを確認
- 度数分布を確認
- 問題がなければ、名前をつけてデータセットを保存 (どこに保存されるかを確認しておくこと)
- 再割り当ての手順を示したシンタックスが出力ビューアに出るので、それも保存しておくこと
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