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田中重人 (東北大学文学部教授)
2023-05-23
文章の表現I
各論6 討論の仕方
[配布資料PDF版]
- [テーマ]
討論の目的と方法
前々回課題について
情報源の信頼性の判断について
- ウィキペディア記事に書いてある内容ではなく、その出所 (注釈にある文献情報) が問題
- 誰が (どういう団体が) 書いてどういう媒体に発表したものか
- その著者や団体は、専門的な内容をチェックする能力があるか
- その媒体に書いてある内容が間違いだった場合、批判を受ける可能性がどの程度あるか
- その資料 (著者・団体等) は、専門家や当事者の間でどういう評価を受けているか
- いつの情報であるかも注意
1次資料、2次資料、3次資料
- 厳密には、何を論証するときに参照しているかによってちがう
古いウェブサイトなどの情報
- ネット上の情報を蓄積 (アーカイブ) しているサイトがある
- URL の前に gyo.tc をつけてみるとよい
「討論」について
「討論は〔……〕事柄に対する理解と認識を深めることが目標」(教科書 p. 55)
会議とは異なり、結論を出すことが目標ではない。ディベート等ではいちおうの「結論」を出すこともあるが、それはその結論が「正しい」ことを意味するわけではない。
通常、会議と同様に司会者をつける。
- ディベート:対立する意見 (通常2つ) を割り当てたチームを設定し、チーム間で立証・思考過程の優劣を争う。
- パネル・ディスカッション:数人の「パネル」が主となる討論の形式。その他の参加者も副次的に討論に加わる時間を設けることが多い。
- 一般討論:参加者全員が個人として、同等の立場で討論に臨む
特にディベートにおいては、自分が「正しい」と信じる意見でなくとも、それを立証するにはどのようなデータと理論が必要かを見極め、論を組み立てる能力が必要になる →「悪魔の代弁者」(devil's advocate)
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