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田中重人 (東北大学文学部教授)
2023-06-01
現代日本学社会分析研究演習I/現代日本学演習III「現代日本における社会問題の分析」
論文の「問い」には、その論文中で、根拠を示して「答え」を出さなければならない。そのため、非常に絞り込んだ、小さい問いになる。
一方で、そのような問いは、より大きな問いの一部となっているのがふつうである。
多くの場合、論文の冒頭で大きな問いを示したうえで、絞り込んだ小さな問いを検討する書きかたがとられる。
今日の学術研究は、細分化された分野(○○学、○○論など) にわかれておこなわれている。学会や学術雑誌は分野別に編成されているし、研究者も細分化された教育システムで育つ。
たとえば、雑誌の発行元、著者の経歴や所属学会、引用されている文献の傾向などを調べてみるとよい。
ある研究対象や学問分野について調べるには、それについての中心的な情報源を把握しておくとよい。
日本学術会議 協力学術研究団体一覧
各団体のウエブサイトから、刊行物、学会大会プログラムなどをみるとよい。
学会が出している雑誌については、上記参照。
その他の雑誌 (商業誌・同人誌・研究機関刊行物など) は、下記「古典/定番文献」を参照。
掲載論文を数十本程度読んでみるとよい。
多くの分野には、定番の教科書や事典がある (ない分野もある)。くわしい人に聞くとよい。
特定の対象について、しばしば引用される古典的あるいは定番の文献のあることが多い。
それぞれの分野や研究対象によって、特別な位置を占める研究機関、図書館、研究者 (集団) のある場合がある。
各自の研究対象 (1つ) と学問分野 (2つ) について、中心的情報源となりそうなものを、それぞれ1つ以上見つけること。
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