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作成:田中重人 (東北大学文学部准教授)
東北大学文学部 (2010年度) 現代日本論基礎講読「論文作成の基礎」
前回の相互批評の結果をふまえてレポートを修正し、来週提出。
注意事項に関しては、下記のほか、パラグラフ作成課題の際の注意を参考にすること。特に、パラグラフの組み立てと構文に問題のあるものが多い。
読んだことがない人にも素材の内容が伝わるよう、丁寧に説明する。必要であれば、背景に関する説明も付け加えること。特に、一般的でない用語の解説や、文脈から切り離した引用に注意。
素材の内容自体がおかしかったり、論理的に整合性がないこともありうるが、その場合も、そのことがわかるように注釈を加えること。
セクション番号が順番になっているか確認すること。セクション番号の数字と見出しとの間にスペースをおくこと。また、見出しの最初に数字を持ってくるのは避けるほうがよい。
同一レベルのセクション見出しは、文字の大きさやフォントなどを統一すること。
ページの最後にセクション見出しがこないよう、改ページ位置を調整する。
「表」(table) と「図」(figure) はつぎのように区別する
表はこまかい情報を正確に伝えるのに適している。 図はデータの傾向や全体像をみせるのに適している。 ただし、「おなじデータを図と表の両方で示すことは〔……〕許されない」 (教科書 p. 206) ので、どちらか適切なほうをえらぶこと。
表と図は、ページのなかの適当な場所 (ふつうは上端または下端) に配置する。文章との関係が固定されておらず、 ページ割りの都合によって前後に移動するので、「フロート」(float) と呼ばれることがある。本文との間には必ず1行以上の空白を入れて、視覚的に区別できるようにする。表や図はセンタリングする。
表や図には、番号と見出し (caption) をつける。
表・図の中の文字サイズは、 本文よりも1段階小さいものを使う。一行に収まらない等の場合は順次小さい文字にして、体裁を整えること。
表や図は、「それだけを見ればわかる」(教科書 p. 206) ように書くこと。図・表の読みかたやデータの出所など、 必要なことを図・表の下端に書いておく。
大きな要素を並列する場合には、箇条書きを使うとよい。 箇条書きには次の3種類がある。
マーカーつき箇条書き
番号つき箇条書き
見出しつき箇条書き
箇条書きの各項がひとつの文だけからなっている場合は、 最後に句点をつけない。項の中に複数の文を含む場合は、通常の文章と同様に、句点をつける。
補足的な説明で、本文中に盛り込むと話の流れがわかりにくくなるようなものは、注にする。注のつけかたには、次の2種類がある。いずれの場合にも、 本文中の該当個所の右肩に数字をつけて対応を示す。
注を表す数字には、(1) 2) *3 などさまざまな表記がある。 脚注の場合には、数字ではなく、記号を使う流儀もある。
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