URL: http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/writing/
作成:田中重人 (東北大学文学部准教授)
東北大学文学部 (2010年度) 現代日本論基礎講読「論文作成の基礎」
提出先は、以下のとおり。
田中が不在のときは205室のレターケースへ
〒980-8576 東北大学文学部日本語教育学研究室 田中重人
いずれの場合も、手元にファイルを残しておくこと。郵送・電子メールの場合は、返信を確認すること。
期末レポートの構成は以下のとおり:
テーマは、各自の興味に則って決める。ただし、時間的な制約の中で、きちんと先行研究にあたった上でオリジナルな内容を盛り込めるテーマでなければならない。大きな研究につながるようなテーマの中で、できるだけ小さい範囲にしぼりこむのがよい (教科書 pp. 13--21)。
先行研究を探すには、詳しい人(教員や大学院生など)に聞くか、入門書・概説書を探すかして、基礎的な情報をまず仕入れるのが常道である。たとえば、その分野の常識的な知識、基本的な用語、既存の論争や学派の違いなど。この段階では、図書館よりは書店のほうに分がある。初学者・一般読者向けの雑誌がある分野では、そのバックナンバーに目を通すのもよい。
その上で、網羅的に文献を探してみること。解説書などの文献表から「芋づる」式に探したり、文献データベースを利用する。図書館のサービスを活用すること。
表題は、内容を具体的に示したものでなければならない。内容に関する情報を詳しく載せるほうがよいが、一方で短いほうがよいというトレードオフ関係がある。副題を活用するなどして、簡潔でわかりやすい表題を工夫する。
表題の例:
キーワードは、本来はデータベースでの検索用である。論文の内容を端的に表すことばを3--5個程度えらぶ(通常は、表題にふくまれていないことばをえらぶ)。
キーワードの例:
文献を特定するための情報を「書誌情報」(bibliographical information) という。著者・出版年・表題・出版社などが書誌情報である。単行本であれば最後の「奥付」、雑誌論文であれば冊子そのものの表紙とその論文の最初の頁に必要な情報がたいていのっている。
論文の末尾に「文献」というセクションを設け、論文で引用した文献をそこにすべて掲げる。「文献」セクションの形式については、次々回以降の授業であらためて説明する。
草稿を読んでコメントしてもらったり、内容に関する改善を助けてもらうなど、執筆にあたって便宜を図ってもらった人への謝辞を最後に書く。何について感謝するのかを明確に書くこと (教科書 p. 208)。必要なら、所属を括弧書きでつける
謝辞の例:
下記のような様式で構想報告書を作成し、7/9 授業時に提出。ワープロで作成することがのぞましいが、手書きも可。
氏名: 学年: 学籍番号: 1. 表題 (仮): 2. 目標規定文: 3. これまでに収集した資料の一覧: 4. 資料収集と執筆にあたっての問題点 (こういう文献がみつからない、など)
期末レポートを書くにあたって、構想報告書以降の執筆の経過をまとめる。
8/13 (金) 提出期限
末尾に文献表 (すくなくとも5本) がのっている雑誌論文をひとつとりあげ、そこにのっているすべての文献について同定する。その本や雑誌の当該号がどこの図書館に所蔵されているか、というところまでわかればよい。結果について、次のことをまとめて提出。
東北大学附属図書館『東北大学生のための情報探索の基礎知識』(基本編および人文社会科学編) を参考にするとよい。
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