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URL: http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2012/quesu/q120518.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
現代日本論演習「質問紙法の基礎」(2012年度)
第5講 対象者の選定と調査の方法 (5/18)
[配布資料PDF版]
- [今回のテーマ]
対象者選定と実査の方法について基礎知識を学ぶ
母集団と標本
「母集団」(population) の3つの意味
- 興味の対象となる人や事物の全体(理論母集団、universe)。通常、非常に巨大で、境界のあいまいな、漠然とした集団
- 調査の対象とする具体的な範囲(調査母集団)。教科書ではこの意味
- 標本を抽出するための名簿(標本抽出枠)に載っている全個体
「標本」(sample) とは
- 母集団から抽出した対象者のことをいう
- 調査の結果、標本の一部からしかデータが集まらないのが普通である。この点を明確にするため、本来の意味での標本を「計画標本」、有効なデータのみの集合を「有効標本」と呼びわけることがある。
無作為抽出 (ramdom sampling) とは、すべての個体をおなじ確率で抽出するものである。これは推測統計手法を使う際の前提となるものであるため、非常に重要。
ただし、無作為抽出がおこなわれるのは、標本抽出枠から計画標本の抽出のところだけである。また、完全な無作為抽出をおこなうのはむずかしい。
- →
しかし、できるかぎり無作為抽出にちかい標本を得るように考えることが大切
実査の方法
- 配布の方法
- 回答の方法
- 回収の方法
- 調査員の関与の程度
問題
- 内閣支持率の調査をRDD (教科書参照) で行う。この場合の問題について考えよう。
- 日本語学習者の長音の習得について調査したい場合、母集団と標本はどのように設定すればよいか。
- 東北大学の知り合いの学生を通じて配布する調査方法は、どのように分類できるか。
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TANAKA Sigeto
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- 2012-05-18:Created
- 2012-05-21:Minor corrections
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