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田中重人 (東北大学文学部准教授)
2013-06-14
現代日本論概論「現代日本における家族」2013年度
第8講 人口と家族 (3): ライフサイクルの変化 (6/14)
[配布資料PDF版]
[課題用紙PDF版]
- [テーマ]
近年のライフサイクルの変化、特に結婚の変化と、その背後にある時代的な社会変動
課題
1970年代以前の日本人はなぜ高い確率で結婚していたのか。教科書などを参考にして、現在の日本社会とのちがいについて考察せよ。
- 参考になりそうな章:
I章(3), III章(4,5,7,10,12), IV章(1), V章(6), VI章(1--4), X章 (2)
結婚をめぐる規範
イエ制度のもとでの結婚
- 「イエ」同士の結合としての結婚
- 結婚を決めるのは誰か?
- 見合い結婚から恋愛結婚へ
個人の合理的意思決定としての結婚
結婚することのメリットは何か? → 家族の経済学
- 結婚以外ではできない (やりにくい) 活動
- 規模の利益
- 分業の利益
結婚と生活保障システム
- 「イエ」を単位とした家族的経営による生活保障の崩壊
- 正規雇用 (家族賃金) と核家族を軸とする生活保障システム
- 性別分業と労働市場における性差別
寿命の伸びとライフサイクルの変化
- ライフサイクル (life cycle):
生命をもつものの一生の生活にみられる規則的な推移 (森岡清美・塩原勉・本間康平編(1993)『新社会学辞典』有斐閣)。これを拡張して、親族の集団がどのように世代間で周期的に再生産されるかを指す用法もある。
戦後の寿命の伸長は、日本人のライフサイクルにどのような変化をもたらしたか? (→教科書 p. 144)
宿題
附属図書館 (経済統計コーナーと2号館) 所蔵の資料から、つぎのことを調べる
- 「国勢調査」について:
2000年の人口ピラミッドを書くためのデータ
- 「人口動態統計」について:
2000年の合計出生率を計算するためのデータ
それぞれのデータについて、つぎのことをまとめる
- どの報告書のどの表をみればよいか (表番号とタイトル)。
- データはどのようにして収集・集計されているか。特に、国籍のちがいはどのように処理されているか。
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