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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2013-11-06

現代日本論演習/比較現代日本論研究演習III「実践的統計分析」(2013)

第5講 相関係数 (11/6)


[配布資料PDF版]
[テーマ] 順位相関係数

前回課題について

課題 (1)

数式記号の p や V などはイタリックにするのが正式 (そうしていないことも実際には多く、許容されている)

課題 (2)

比率の差については、第2講資料の正規分布を利用した信頼区間、平均値の差については、第3講資料の平均値の差の信頼区間の公式を当てはめればよい。

実際には、自由度や併合SDなどの問題があるため、正確に計算するのは相当面倒である。永田 (2003) を参照。


尺度水準と分析法


相関係数とは

ふたつの変数どうしが正 (+) の関係にあるか、負 (−) の関係にあるかを、−1 〜 +1 の範囲の値であらわす。

「相関図」(または「散布図」(scattergram) ともいう) を描いて考えるとよい (教科書 p. 75)。


順位相関係数

Pair

相関図上の任意の2点を直線で結んだとき

それぞれのペアの個数を C, D とする。

グッドマンとクラスカルの「ガンマ」係数 \begin{equation} \mbox{Goodman-Kruskal's } \gamma = \frac{C-D}{C+D} \end{equation}

同順位ペアをうまく扱えないので、あまり使われない

ケンドールの順位相関係数 (タウb)

\begin{equation} \mbox{Kendall's } \tau_b = \frac{C-D}{ \sqrt{KL} } \end{equation}

同順位ペアがなければ、Goodman-Kruskalのγと同じ値になる。

SPSSコマンド

クロス表の「統計量」オプション →「Kendall のタウb」を選択


課題

(x, y) の値がつぎの組み合わせであるような6人の標本があるとする:

( 1, 2 ) ( 2, 4 ) ( 2, 4 ) ( 4, 3 ) ( 4, 5 ) ( 5, 5 )

この標本について、Kendall の順位相関係数タウbを求めよ。


次回予習

教科書の第3章、第8章7節を読んでおくこと。


文献


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