URL: http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2012/family/f120601.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
次回 (6/8) 中間試験
配布資料の「人口ピラミッド」からどんな特徴が読みとれるか。全体的な形状のほか、特に A〜D の部分に注目して説明すること。教科書では、I-3 などを参考にするとよい。
人口について研究する学問を「人口学」と呼ぶ。狭い意味では、人口やその変動をとらえるための理論をあつかう「形式人口学」(formal demography) だけを「人口学」と呼び、人口に関わる具体的な諸問題をあつかう「人口研究」(population studies) と区別することがある。
ある時点での人口を、左が男性、右が女性、下が若年、上が高年齢になるようにして、グラフにあらわしたもの。年齢構造の特徴をひと目で把握できる。
現代日本では、どの年齢層が多く、どの年齢層が少ないか?
人口増加 = 自然増加 + 社会増加 = ( 出生 − 死亡 ) + ( 流入 − 流出 )
現代日本社会では、国際移動による増減はあまりない。日本全体の人口の変動は、ほぼ自然増加で決まると考えてよい。すなわち、出生数と死亡数の差である。
出生コーホート (birth cohort)……おなじ年に生まれた人々を指す。単に「コーホート」と呼ばれることも多い
- ※ 「コーホート」とは、おなじ時期におなじ出来事を経験した人々の集団をいう。
人口は、かなりダイナミックに変動する
特に、近代化にともなっては、死亡率が低下し、ついで出生率が下がる。この結果として、近代社会は、
多産多死 → 多産少死 → 少産少死
という変化を経験する。日本社会では、1920年代〜1950年代ごろ。
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