http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2014/writing/w140627.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2014-06-27
提出先はいずれも学務情報システム。使えない場合は電子メールでもよい。レポート本体については、PDFファイルのみに限定する (中間レポートと同様)
期末レポートの構成は以下のとおり:
テーマは、各自の興味に則って決める。ただし、時間的な制約の中で、きちんと先行研究にあたった上でオリジナルな内容を盛り込めるテーマでなければならない。大きな研究につながるようなテーマの中で、できるだけ小さい範囲にしぼりこむのがよい (教科書 pp. 13--21)。
先行研究を探すには、詳しい人(教員や大学院生など)に聞くか、入門書・概説書を探すかして、基礎的な情報をまず仕入れるのが常道である。たとえば、その分野の常識的な知識、基本的な用語、既存の論争や学派の違いなど。この段階では、図書館よりは書店のほうに分がある。初学者・一般読者向けの雑誌がある分野では、そのバックナンバーに目を通すのもよい。
その上で、網羅的に文献を探してみること。解説書などの文献表から「芋づる」式に探したり、文献データベースを利用する。図書館のサービスを活用すること。
表題は、内容を具体的に示したものでなければならない。内容に関する情報を詳しく載せるほうがよいが、一方で短いほうがよいというトレードオフ関係がある。副題を活用するなどして、簡潔でわかりやすい表題を工夫する。
表題の例:
キーワードは、本来はデータベースでの検索用である。論文の内容を端的に表すことばを3--5個程度えらぶ(通常は、表題にふくまれていないことばをえらぶ)。
キーワードの例:
論文の末尾に「文献」というセクションを設け、論文で引用した文献 (2本以上) をそこにすべて掲げる。日本語教育学研究室の様式 (別紙) にしたがうこと。
草稿を読んでコメントしてもらったり、内容に関する改善を助けてもらうなど、執筆にあたって便宜を図ってもらった人への謝辞を最後に書く。何について感謝するのかを明確に書くこと (教科書 p. 208)。必要なら、所属を括弧書きでつける
謝辞の例:
下記のような様式で構想報告書を作成し、7/10 (木) 正午までに学務情報システムに提出。
氏名: 学年: 学籍番号: 1. 表題 (仮): 2. 目標規定文: 3. これまでに収集した資料の一覧: 4. 資料収集と執筆にあたっての問題点 (こういう文献がみつからない、など)
期末レポートを書くにあたって、構想報告書以降の執筆の経過をまとめる。
8/18 (月) 17:00 までに学務情報システム (または電子メール) で提出
文献を引用・参照する際には、読者がその文献をまちがいなく同定できるだけの情報をあたえる。図書館を利用して同定するのがふつうである。現在では、ほとんどの図書館がOPAC (Online Public Access Catalogue) による蔵書目録検索サービスを提供する。
図書館には相互に貸借・複写をおこなう仕組み (Interlibrary Loan: ILL) がある。文献が同定できれば、ほかの図書館から取り寄せることができる。(附属図書館の「リファレンス・カウンター」またはオンラインの「MyLibrary」で申し込む)
文献の探しかたについて、東北大学附属図書館では学生のための手引書を出版している。 http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/supp/?cat_id=3 を参照。
本 (市販の書籍あるいは非売品の報告書など、冊子体のもの) の同定に必要な書誌情報:
書籍中の個々の章の標題・著者、雑誌の個々の論文の標題・著者は通常は図書館の蔵書目録には記録されていない。
必要な書誌情報:
図書館で同定・入手することがむずかしい文献を「灰色文献」(gray literature) という。
おなじ情報が本や雑誌にのっているなら、そちらを参照すること。図書館蔵書目録で探しやすいものを選択するとよい。
論文・レポートにおいて参考にした文献については、どのように参考にしたのかを明確にし、必要であれば引用をおこなう。末尾に文献の一覧を掲げる。
文献一覧をどのように書くかについては、さまざまな様式がある (ならべるべき要素、要素の配列順、記号の使用法など)。それぞれの分野での様式にしたがうこと。この授業では、日本語教育学研究室の様式(別紙)に統一する。
別紙資料の文献表はどのような仕組みで書かれているか? つぎの点に注意して解読してみよう。
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