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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2017-05-24

現代日本論演習/比較現代日本論研究演習II「質問紙調査の基礎」

第6講 質問文と回答欄


[配布資料PDF版]
[テーマ] 質問文作成にあたって気を付けること

課題

つぎの各項目についてたずねる質問文 (および回答欄) を考える。調査対象としては、東北大学の日本人学生を想定すること。


質問文作成上の注意

用語について

  1. 明確な質問
  2. 日常的なことばで
  3. ステレオタイプ的な表現を避ける

文章について

  1. Double-barreled question を避ける → ひとつの質問ではひとつの事柄だけを聞く
  2. 短く、意味のつかみやすい文章に
  3. 誘導尋問を避ける
  4. 黙従傾向に注意

質問のタイプ

  1. 個人的質問 vs. 一般的質問
  2. 意識 vs. 実態
  3. actual status vs. usual status
  4. 単一質問 vs. 複数質問群

いろいろな回答形式

自由回答とアフターコード

回答欄に自由に答えを書いてもらい、あとで値をあたえる (after-coding)。回答の予想がつかない場合、選択肢が多すぎる場合 (職業など)、数値をそのまま記入してもらう場合 (年齢など) に有効

自由回答の利点:

自由回答の欠点:

回答選択肢 (プリコード)

あらかじめ回答の種類を制限して、値をあたえておく (pre-coding)。

「その他」などの選択肢を設けて、一部自由回答を併用することもできる。

プリコードの場合の注意事項


宿題

自分の関心に沿って、質問項目を列挙してくる。完全な質問文になっていなくても、おおよそどのようなことを聞きたいかが書いてあればよい。 2部作成して次回持ってくること (1部は提出、もうひとつは授業で使用)。


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