[Previous page] [Next page]

http://tsigeto.info/2018/statg/g190117.html
田中重人 (東北大学文学部准教授) 2019-01-17

現代日本論演習/比較現代日本論研究演習III「実践的統計分析」

第12講 因子得点


[配布資料PDF版]
[テーマ] 因子得点を別の分析に使う

前回課題について


因子得点

因子分析の結果をもとに、個々のケースについて、因子の値を計算したものを「因子得点」(factor score) という。この値を変数として保存して、ほかの分析に使うことができる。

SPSSでは、「得点」オプションで「変数として保存」をえらぶ。方法は「回帰法」(デフォルト) のままでよい。変数名は指定できない (SPSSが自動的につける) ので、必要ならデータエディタを開いて名前を変更する。

因子得点は、

  1. 標準化した変数値に
  2. 負荷量をもとに算出した係数をかけて
  3. それらを足し合わせる

という手続きで求めている。 SPSS では、「得点」オプションで「因子得点係数行列を表示」をえらぶと、(2)の係数がわかる

因子得点の平均は0であり、各変数との相関が因子負荷量と一致する。

因子得点同士の相関係数は、直交回転 (バリマックスなど) の場合はゼロであるが、斜交回転 (プロマックスなど) の場合は因子間相関に等しい。


課題

適当な変数群について因子得点を算出して、それと性別・年齢との関係を分析する。分析結果の出力と、その解釈を書いて提出。


この授業のインデックス | 関連するブログ記事

前回の授業 | 次回の授業

TANAKA Sigeto


History of this page:


This page is monolingual in Japanese (encoded in accordance with MS-Kanji: "Shift JIS").

Generated 2019-01-17 11:52 +0900 with Plain2.

Copyright (c) 2018 TANAKA Sigeto