http://tsigeto.info/2018/writing/w180427.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2018-04-27
前回の授業で挙げたキーワードのうち、どれかひとつをえらび、それについて説明する4--6個のパラグラフを組み立てよ。
配布する小紙片を活用すること。
「飛ばし読み」(skimming) できることの重要性。
各セクションの見出しは、skimming のための手がかりをあたえる。
- → では、セクションの内部に関しては?
ひとつのセクション内のパラグラフの数は、3−6個程度が目安。
パラグラフには、ひとつの主張とそれに関する補足説明群を盛り込む。
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・具体例 ・詳細 ・言い換え
・抽象化 ・一般化 ・方法
・根拠づけ ・原因 ・結果
・評価 ・引用
・留保 ・例外 ・導入
・話題転換 ・予備知識 ・つけたし
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[主張1] 積もった直後の雪はすきまだらけ
→ 詳細/言い換え: 密度が小さい
[主張2] 時間がたつとしまる
→ 予備知識: 雪の結晶は互いに接している
→ 詳細: 水蒸気が凝結して「氷の橋」ができる
→ 詳細: 結晶の突起から蒸発して、すきまやくびれに凝結が起こる
→ 詳細: 突起がなくなり、まるくなり、「氷の橋」が太くなる
→ 詳細/言い換え: 密度が増す
[主張3] 踏むとどうなるか
[主張4] 密度が大きくなる
→ 予備知識: 片足に全体重を掛けたときの圧力は約 240g重/cm2
→ 原因: 「氷の橋」と雪粒が破壊される
文章を書き始める前に、 紙の上で構成を考えること。 2つの段階を踏んで考えるとよい。
集めた材料のほとんどは捨てることになるのが普通である。
起・承・転・結をわかりやすく配列して、ひとつのセクションをつくる。
セクションは、通常、「起」ではじまり「結」で終わる。その間に、「承」「転」のパラグラフを必要に応じて配列する。ただし、「結」はない場合もある。「転」は逆接的な展開になるので、読み手に負担を与える。多用しないほうがよい。
今回の課題用紙は、提出せず、持ち帰ること。下記の宿題と一緒に、次回提出する。
コンピュータで作成して、印刷すること。 A4判用紙の表のみを使う。全ての用紙の上端に番号と氏名を書き、 綴じないで 次回提出。今日の課題用紙も、次回提出する。
提出するものとは別に、(1) の文章をもう1部 (つまり計2部) 用意してくること。次回は、この文章を受講者どうしで交換して、互いにコメントする。色ペンと国語辞書を持ってくること。
本・雑誌記事などを選び、それについて批評を書く
次の2点をふくんでいなければならない:
コンピュータで作成し、印刷したものを 6/8 授業時に2部提出。
様式は、 配布する見本を参考にすること。重要な点は次の通り。
各自が選んだ素材と、その素材をどういう観点から取り上げるかについて、簡単に説明する (A4サイズ 1枚)。他の受講者が読むことを考慮して素材を選ぶこと。コンピュータで作成し、 ISTU のレポート機能を通じて提出。
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