http://tsigeto.info/2020/occ/o200518.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2020-05-18
総務省 (2019) から「結果報告書」を読むとくわしいことがわかるが、長くて難解なので、新聞報道などをみて概要を把握してから内容を検討するとよい。調査の精度などへの影響については厚生労働省 (2019) を参照。ただし、これらは政府自身による評価結果であることに注意。
0点の人は、来週までに再提出してください。提出場所をGoogle Classroomに作っておきます。 (それ以外の人も再提出してかまいません)
気を付けてほしいこと:
書きかたがよくわからない場合は、たとえばつぎのような書きかたを試してみてください
戦前から前身になる調査 (鈴木, 1995) がありましたが、戦後1948年には「個人別賃金調査」として開始。何回かの名称変更を経て、1965年に「賃金構造基本統計調査」となりました。
調査をおこなってきたのは労働省ですが、2001年の省庁再編で厚生省と合併したため、それ以降は厚生労働省がおこなっています。
厚生労働省サイト <https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html> に情報があります。
報告書は毎年『賃金センサス』(賃金構造基本統計調査報告) というタイトルで出版されます。最新の報告書は、昨年発行された「2019年版」で、これには2018年の調査についての結果が載っています。上記の問題が発覚した以降の最初の報告書 (2020年版) は来月出版されるはずですが……。
賃金は、通常、事業所対象の調査で把握します。「労働力調査」では世帯を抽出して、そこに所属する個人の就業状態を調べていましたが、「賃金構造基本統計調査」では、事業所を抽出し、そこで働いている人をさらに抽出して、それらの労働者について報告することを事業所に求めます。
毎年 6月分 の給与その他の労働条件と労働者の属性 (性別・年齢・勤続年数・職業など) についての調査がおこなわれます。
以下は、現在の調査についての解説です (厚生労働省の解説は非常にわかりにくいので、資料を読むときは注意すること)
「常用労働者」というのは、雇用期間の定めのない契約または1ヶ月以上の期間の契約で雇われている労働者をいいます。 2017年以前の調査では、この「常用労働者」の定義がちがっていました <https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/chinginkouzou_02.pdf> 。
つぎの各項目間の関係について整理して述べよ:
参考資料:水町勇一郎 (2010)『労働法』(第3版) 有斐閣 ISBN:9784641143944. 88, 89, 92--97ページ。【資料を Google Classroom に掲載済み】
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