http://tsigeto.info/2020/statu/u210122.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2021-01-22
前回の課題の回帰分析の推定結果では、Q39g の値が次の式で近似されていることになる:
Q39g = 定数 + B1 X1 + B2 X2
ただし、
推定された係数 (B) それぞれについて、区間推定と統計的検定がおこなわれる
定数と係数は、カテゴリ別の平均とつぎのような関係にある:
このように、k 個の値を持つ変数を回帰分析に投入するときは、 k-1 個のダミー変数に変換して使う。このとき、すべてのダミー変数がゼロになるカテゴリーがひとつ出てくることになるが、このカテゴリーを「基準」と呼ぶことがある。「基準」のカテゴリーの平均値が回帰分析結果の「定数」となり、各係数 (B) は、基準カテゴリーとの平均値の差をあらわす。
どのカテゴリーを基準にしてもよいのだが、通常は、つぎのどちらかにすることが多い:
このようなダミー変数は、本来はひとつの変数だったものなので、まとめてどの程度の影響をあたえているかを判断したいことがある。その場合、ダミー変数を投入した結果としなかった結果との間で決定係数 (R2乗) を比較して、どれくらい増えたかを見ることがある。
ダミー変数も、普通の変数と同様に使ってよいので、複数の独立変数を投入して回帰分析をすることができる。
独立変数・従属変数の両方を標準化した場合の係数を「標準化係数」(standardized coefficient) と呼び、βで表す (PSPPでは「基準化係数」と書いている)。独立変数の効果の相対的な大きさをみたい場合に使える (積率相関係数 r とおなじ感覚で評価できる)。
係数の推定値の表だけを書く
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