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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2020-05-28

現代日本学社会分析研究演習I/現代日本学演習III「現代日本における社会問題の分析」

第1講 文献検索とデータベース利用


[配布資料PDF版]
[テーマ] 先行研究の探索

書誌情報について

文献を特定するのに必要な情報を「書誌情報」(bibliographical information) という:

論文でこれをどのように表記するかは、自分の分野の代表的な雑誌等のルールを確認しておくこと。

社会学の場合: 日本社会学会『社会学評論スタイルガイド』(第3版) 第4章 <https://jss-sociology.org/bulletin/guide/document/>

先行研究を探すということ

探す対象

探しかた

一度の探索で網羅的に情報が集められるわけではないので、ふだんからアンテナを立てておくことが大切である。


論文・書籍のデータベース

研究成果は論文や書籍として発表される。

そのほか、図書館のホームページ http://www.library.tohoku.ac.jp から「データベース」タブを開いてみるとよい。

最近は各出版社の電子ジャーナル、電子ブックや大学などの「機関リポジトリ」(repository) の整備が急速に進み、全文をオンラインで読んだり検索したりできる文献が増えてきている。その多くは有料であるが、東北大学で購読契約を結んでいるものは、学内のネットワークからのアクセスであれば読むことができる。学外からの利用については http://www.library.tohoku.ac.jp/search/ejournal/remote.html 参照


資料・データを探す

研究対象による。自分の研究分野の入門書や、代表的な研究機関のサイトなどを調べるとよい。


研究者・研究機関を探す

大学などでは、所属する研究者 (教員・研究員・博士課程学生などをふくむ) の研究成果の情報を収集している。これを集積したデータベースが公開されており、そこから各研究者がおこなった調査の情報を得ることができる。

また、研究者が個人的にウェブサイトを開設していたり、SNS等で情報発信していることも多い。

論文等について質問したい場合、著者本人に問い合せてみるとよい。雑誌論文には著者所属やメールアドレスなどが書いてあることが多い。また上記の J-Global などでも連絡先を調べることができる。ただし、問い合せの前に、公開されている情報をできる限り集めてから。


研究プロジェクトを探す

多くの調査研究は科学研究費補助金 (文部科学省または日本学術振興会) などの助成を受けておこなわれているので、その研究課題のデータベース中に調査の情報がかなりある。


雑誌・データベースを探す

各研究分野には、通常、その分野の中心となる学術雑誌がある。そうした雑誌については、新刊情報をチェックするとともに、過去にさかのぼって読んでおく。

雑誌がつくられる過程 (特に掲載する論文をどのように決めているか) に注意すること。

また、分野ごとにデータベースが作られていることも多い。


EndNote Web(文献整理ソフト) について

Web of Science 画面上部の「EndNote」から、メールアドレスを登録して使う。


次回までの課題

次回は、データと資料をあつかいます。各自の研究で使っている (または使おうとしている) データや資料について、説明できるように準備しておいてください。

報告用の資料を用意する場合は、Google Classroom の「ストリーム」にあげておいてください。


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