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田中重人 (東北大学文学部教授) 2023-04-18

文章の表現I

各論1　自己紹介・スピーチ

[テーマ] 自己紹介の練習

課題

• 自己紹介する (1分程度)
• コメント役を割り当てるので、自己紹介のよかったところと、改善したほうがよいところを、それぞれすくなくともひとつずつ指摘する

自己紹介・スピーチの方法

原稿

正式のスピーチでは、原稿を読み上げるタイプのものがある。この場合は、かなりの時間をかけて原稿を作成し、練習を重ねる必要がある。

略式のスピーチでは、通常、原稿を読み上げるわけではない。ただし、その場合でも、原稿あるいはスピーチ内容のメモは作ったほうがよい。練習して内容を覚え、本番では見ずにしゃべる。

内容と時間配分

教科書1章にしたがって内容を考えると、

• 名前
• 家族
• 出身
• 興味・関心
• 将来の抱負

の5つを盛り込むことになる。 1分の持ち時間を均等に割り当てると、それぞれ20秒である。ただし、順番はこの通りでなくてもよいし、一部を省略したり、別の内容を入れたり、強調したいことを長めに話したりしてかまわない (特に、家族や出身などのプライバシーにかかわる情報は、出したくない人も多いかもしれない)。

話し方

• はっきりした声で
• 適度な大きさで話し、音量の変化があまりないよう注意する (特に文末で声が小さくならないように)
• ゆっくり目に話したほうがいいことが多い
• 話題を転換するところでは、間をしっかりととる
• 聴衆の反応を見る

準備

• 内容を考えて、1分に収まるように組み立てる
• 時間を測りながら練習して、内容を調整する
• 聞き手の立場に立って、話の複雑なところ、発音の聞き取りにくいところを改善していく
• 録画／録音して聴いてみるとよい
• 自分のしゃべり方の癖を把握しておくこと

コメント

• 内容と話し方の両方について、特徴を把握する
• スピーチのどこが気に入った／気に入らなかった、というだけでもよいが、できれば、どういう理由で良い／悪いと思うのか、どのように改善するべきか、というところまで言えるとよい

コメントをもらった側は、いちおうそれについて真剣に考えてみること。コメントが正しいかどうかは、自分で判断する。

コメントはスピーチに対するものであって、発表者の人格について評するものでないことに注意。

参考文献

教科書 1章

次回までの宿題

• 教科書第2章を読む
• 自分はこれまでノートをどのようにとっていたか、考えておく

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