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田中重人 (東北大学文学部教授)
2024-01-05
つぎの事項は引用不要
根拠や出典に関する疑問を感じさせる事柄を述べるときは、かならず出典を明示する
いずれの場合も、引用の範囲がどこからどこまでかをはっきりさせること。また、出典を明示して、読者が確認できるようにしておかなければならない。
これらの形式で引用する場合は、一字一句たがえず正確に写さなければならない。
ただし、つぎの場合は例外。
これら以外の場合は、原典どおり、正確に書き写す。
原典の文章そのままではなく、変形/要約して示す場合を「間接引用」と呼ぶ。直接引用とはちがって、引用範囲を示す記号は使用せず、文章の中に織り込んでしまう。
引用部分直後に、脚注のかたちで書誌情報を示す。
おなじ文献を複数回引用する場合には、「同上」「伊藤前掲書」などのように書く。加筆したときに間違いを起こしやすいので注意。
その引用部分や文献について何か説明を付け加えてもよい。
引用部分の直後に番号を付ける。レポート末尾の文献一覧に、番号順に文献をならべ、それと照合すれば書誌情報がわかるようにしておく。
この研究によれば「……」(1) である。
この番号は、注の番号とはとは別につける。何度も出てくる文献については、おなじ番号を書く。
通常、引用部分の直後に(著者,出版年,ページ)の形式で出典を表示する。別紙の文例を参照。
この研究によれば「……」(伊藤,1998,p. 75)である。
著者名を文中に入れて不自然でない場合は、著者(出版年,ページ)の形式で次のように書いてもいい:
伊藤(1998, p. 75)は「……」と述べている。
単一ページの場合は p. 複数ページの場合は pp. をつけること。論文末尾の「文献」セクションと照合すれば書誌情報がわかるようにしておく。
参考にした文献中で引用されている文献を参照したい場合は、 その原典にさかのぼって確認するのが原則 である。もちろん、原典が入手困難であったり、自分が読めない言語で書かれている場合などは、確認できないこともあるが、それ以外の場合には、必ず原典にあたること。
「文献」セクションは、自分が責任を持てる情報源を列挙するものである。原典に直接あたらなかった場合は、その原典を「文献」セクションに載せてはならない。
たとえば、論文Bのなかで論文Aの内容が紹介されているとする。その内容を引用したいが、もとの論文Aが入手できない。このような場合は、つぎのようにする。
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