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田中重人 (東北大学文学部教授)
2025-06-04
現代日本学各論I/現代日本学社会分析特論I「現代日本における家族と人口」
日本の政府統計情報を一括して提供するサービス。 2008年開始。現在では、多くの政府統計がこの e-Stat サービスで利用できる。
ただし、データは必ずしも使いやすくない。データの作成は各省庁にまかされているので、形式がまちまちである。おなじ統計でも年次によって形式がちがうことがある。また、調査についての説明や注意事項がほとんどないので、それらについては、担当している省庁のサイトや調査報告書をみる必要がある。
e-Stat が提供する統計データはおおきく2種類にわかれる:
将来的には後者の形式に統一されていく方向であるが、現在は両者が混在している。両方が提供されている統計もあるし、片方だけの統計もある。
いずれの形式も、各省庁が作成してきた報告書に掲載する表の内容を基にしてできていることが多い。報告書をみて、どのような表が並んでいるかを理解しておくとよい。
日本国内に居住する全員について、人数と各種属性、世帯の状況などを調べる調査。 1920年にはじめておこなわれた。それ以降、基本的に5年に1度おこなわれている。この調査が、日本の人口静態の基本的な資料になっている。 https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/ 参照。
政府に提出される各種の届出 (出生届、死亡届、転出・転入届、出入国管理、婚姻届、離婚届……) を集計したもの。官庁の日常的な業務のなかで出てくるデータを集計したものなので、統計のために調査をおこなう「調査統計」と区別して「業務統計」と呼ばれることがある。 (ただし、歴史的な事情により、戸籍作成のための事務作業とは別ルートで統計専用のデータを集約してきた (森 2020) ので、日本政府の統計の分類では調査統計になっている。)
「国勢調査」は、国籍にかかわらず「日本に常住する者」全員を対象とした調査であり、基本的には全員分の人口データが集計されている。特に必要がある場合には、「外国人」と「日本人」を別に集計した表もある。
これに対して、「人口動態統計」で計算されている各種の人口指標は、基本的に「日本に居住する日本人」についてのものである。「政府統計の総合窓口」(e-Stat) では、外国人のデータは「別表」の「日本における外国人」にまとめられている。
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 50万+ 50万 ↓CFR = 第2世代:出生時 = 100万+ 100万 出産可能年齢= 50万+ 50万 ↓CFR = 第3世代:出生時 = 100万+ 100万 ……
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓CFR = 4 第2世代:出生時 = 万+ 万 出産可能年齢= 万+ 万 ↓CFR = 4 第3世代:出生時 = 万+ 万 ……
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓CFR = 第2世代:出生時 = 100万+ 100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓CFR = 第3世代:出生時 = 100万+ 100万 ……
第1世代:出生時 =女100万+男100万 出産可能年齢= 96万+ 96万 ↓CFR = 1.5 第2世代:出生時 = 万+ 万 出産可能年齢= 万+ 万 ↓CFR = 1.5 第3世代:出生時 = 万+ 万 ……
上記の4つの例について、空欄になっている数値を記入せよ。
人口の変化をコーホートを追跡して観察するのは、長期間を要し、むずかしい。実際には、1年間の死亡・出生などのデータを利用して、そこから年齢構造の影響を除いたものを計算し、それを人口動態を表す指標として代用している。
前述の完結出生力 (CFR) は特定の出生コーホートについての各年齢時の出生率の合計であるが、長期間にわたって出生行動が安定的であればTFRと一致する。
他の社会との比較:
追加資料 をみて、この100年間の日本社会の変化について考える (提出不要)。
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