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田中重人 (東北大学文学部教授)
2023-06-13
文章の表現I
各論9 文章表現のポイント (2) 説明したい時
[配布資料PDF版]
[課題用紙PDF版]
- [テーマ]
「説明」の文章の書き方
前回課題 (文法クイズ) について
- 課題1:
品詞 (形容詞、形容動詞、動詞) による活用形のちがい
- 課題2:
「れる」「られる」の4用法 (可能・受身・尊敬・自発)
- 課題3:
逆接の接続詞 →前の部分から予測・期待されることに反する内容が、後の部分に書いてあることを示す
「説明」の文章
ある物事を知っている人が、それを知らない人に対して、その物事の特徴や使い方や性質等を、言語で表現する (教科書 p. 90)。
- 相手は誰か
- その物事の何について説明するのか (教科書 p. 92)
課題
文節に切りわけて、係り受け (修飾−被修飾) 関係を考える
- 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた。
- さよならだけが人生だ。
- 富士には月見草がよく似合う。
- 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
レポートについて
- 課題:
5/9の授業課題
であつかった項目からひとつを選び、それについて、4--6個の段落で説明する文章を書く。
授業と宿題を通じて改善していき、最後に完成版を提出 (日程は後日あらためて通知)。
- 自分の意見ではなく、事実・制度・理論・概念・法則・歴史などについての説明を書く
- その物事について聞いたことはあって、意味がぼんやりわかるが、くわしくはわからない、という人に向けて書く
- 文末は丁寧体ではなく、普通体 (「…である。」) を使う
- 根拠について、参照した文献を示すこと (やりかたについては後日)
教科書 pp. 95--98 の文例でいうと、内容の点ではAに、文体の点ではBに近いものを想定するとよい。
宿題
各自の選んだレポート課題について調べ、何を書くかを考えておくこと。
(次回の授業中に、段落を組み立てる練習をする。)
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