このページは、2005年社会階層と社会移動調査研究会のメンバーである 田中重人 が個人的に運営しているものです。研究会を代表するような性格のものではありません。
第6回「社会階層と社会移動全国調査」(SSM調査) を2005年11月〜12月にかけておこないます。調査主体は、約 70人の社会学研究者からなるグループ 「2005年社会階層と社会移動調査研究会」 (研究代表:佐藤嘉倫@東北大学大学院文学研究科)です。
この調査の目的は、日本社会における社会的・経済的な不平等についてデータを収集することです。不平等がどの程度存在するか、またそれがどのような仕組みでつくりだされているかは、学術的にも政策的にも重要な研究対象です。
不平等の研究には、各個人が人生をすごしていくライフコースにそって、詳細な経歴のデータを集める必要があります。このようなデータは国や自治体の官庁統計による蓄積がなく、長期間に渡って比較可能なデータを集めている調査としては、この「SSM調査」が唯一のものです。
SSM調査(社会階層と社会移動全国調査)は1955年以来 10年ごとにおこなわれてきた調査で、2005年で第6回目となります。 SSM調査は、そのスタート時点から、個人の経歴にそって不平等の形成過程を分析する設計をとってきました。不平等研究の領域で、半世紀にわたって比較分析の可能なデータを蓄積してきた例は世界でもめずらしく、日本の社会科学を代表する研究成果を生み出してきました。(これまでの 5回のSSM調査については、1955−85年調査 と1995年調査 それぞれについての文献をごらんください)
第6回調査では、流動的になりつつある日本社会における社会階層の問題を解明することに焦点をあてています。また、日本社会の分析だけでなく、韓国・台湾・アメリカとの国際比較研究をめざしています。
調査の対象となるかたは、日本全国の20-69歳の有権者のなかから約1万4千人を無作為にえらびだしています。2005年11月〜12月の間に、そのかたのお宅を調査員(大学院生または調査会社調査員)がたずね、直接お話を聞かせていただく方法で調査します。何卒ご協力くださいますよう、お願いいたします。
くわしい情報については、 2005年社会階層と社会移動調査研究会の公式サイト をごらんください。