田中 重人 <http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/office.html>編集= 前田 忠彦. 2008. 『2005年SSM調査シリーズ 12: 社会調査における測定と分析をめぐる諸問題』2005年SSM調査研究会, pp. 21−45.
(東北大学大学院文学研究科)
本稿は、複雑な構造を持つデータに対する "toolbox" アプローチを提唱する。このアプローチは、データ加工から統計分析までを統計分析パッケージひとつでおこなう "all-in-one" アプローチに代わるものであり、プログラミング言語を使ってデータ加工をおこなうプロセスを統計分析から切り離そうとするものである。統計分析パッケージの貧弱なデータ加工機能を使うよりも、本格的なプログラミング言語を使うほうが効率がよい。一般的に必要とされる機能をそろえた「モジュール」を用意しておくことで、効率をさらにあげることができる。本稿では、職歴データを加工するためのオブジェクト指向モジュールに特に焦点をあわせる。著者はこれまでに Perl を利用したモジュールを作成してきており、それらのモジュールの概要を紹介する。また、階級分類と "person-year" データを作成するためのプログラム例も紹介する。くわしい情報は http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/dredu/ を参照されたい。
データ構造, Perl, 職歴分析, オブジェクト指向プログラミング
この論文は、科学研究費補助金 (特別推進研究 2004-2007年度) 16001001「現代日本階層システムの構造と変動に関する総合的研究」(研究代表者 佐藤嘉倫) による研究成果の一部である。
東北大学 / 文学部 / 日本語教育学 / 田中重人 / SSM調査
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