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パネルディスカッション 資料

田中 重人 <http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/13z2.html>
(東北大学 文学研究科)
女性の生きづらさをみんなで考えよう:みえない貧困とジェンダー (2013-03-23 せんだい男女共同参画財団 エル・ソーラ仙台) (2013-03-23)
URI: {http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/13z2.html}
Short URL: {http://tsigeto.info/13z2}
Blog entry: {http://b.tsigeto.info/142}
この前におこなった調査報告の資料は {tsigeto:13z} 参照。

[配布資料PDF] [プロジェクタ投影資料PDF]


標準的ライフコースとセーフティネット

「セーフティネットとは、サーカスの綱渡りや空中ブランコの下に張られた安全網に由来する比喩である。その上には、最後まで渡りきることのできるロープが張られていることが想定されていた。〔……〕だが、この比喩自体は、現状にあまりそぐわないものとなっている。なぜならば、今や多くの人々が向こうまで渡りきるためのロープを見出せないでいるからである。」 (宮本 2009: 31−32ページ) {ISBN:9784004312161}

人口のかなりの部分が安定的なライフコースにのっていないとセーフティネットも維持できない.

現代日本社会の標準的ライフコース

人生の3つの段階と、日本型の標準的な生活保障の手段 (これらから外れた場合 →親子以外の親族による扶養 +公的扶助)

少年期: 親による扶養 +公教育
中年期: 正規雇用・安定的な結婚・稼ぎ手モデル
高齢期: 年金給付 +子供による扶養

日本の従来の生活保障の仕組みの特徴として、次のことがあげられる:

近年の変化とリスクの増大

従来の社会的な仕組みの機能不全

高齢者の問題はすこし別 (戦前の教育システムやイエ制度の影響)

文献

  1. 阿部彩 (2008)『子どもの貧困: 日本の不公平を考える』岩波書店. {ISBN:9784004311577}
  2. 宮本太郎 (2009)『生活保障: 排除しない社会へ』岩波書店. {ISBN:9784004312161}
  3. Tanaka Sigeto (印刷中)「Gender gap in equivalent household income after divorce」『A quantitative picture of contemporary Japanese families』Tohoku University Press. {tsigeto:13k}

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