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URI: http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2013/occ/o131115.html
田中重人 (東北大学文学部准教授)
2013.11.15
現代日本論概論「現代日本における職業」 2013.11.8
第6講 外部労働市場と内部労働市場
[配布資料PDF版]
[課題用紙PDF版]
- [テーマ]
労働市場の構造
今後の予定
11/29 授業時に中間試験をおこなう。試験範囲は、その前回の授業の内容まで。自筆のメモ (A4用紙1枚) のみ
課題
仙台と福岡に工場を持つ電機メーカーがあり、仙台工場でスマートフォンを、福岡工場でパーソナル・コンピュータをを生産している。このメーカーは、市場動向の変化にともなって、仙台工場を縮小して福岡工場を拡大したいと考えている。
このとき、つぎのふたつの人事戦略には、それぞれどのような得失があるか。
企業側の立場に立って
答えよ。
- 仙台で雇用を減らして福岡で増やす
- 仙台工場の労働者を福岡に移動させる
労働市場の構造
「労働市場」(labor market) …… 労働の売り手と買い手が取引する場。
内部労働市場と外部労働市場
初回「予備知識の調査」参照
- 内部労働市場 (internal labor market):
- 外部労働市場 (external labor market):
内部労働市場はなぜ成立するのか?
法律による規制
「解雇権濫用法理」…… 前回資料
このような規制がおこなわれる理由
企業経営上の効率
- 企業特殊的な人的資本の形成 (→ 次回)
- 社会関係資本の形成 (→ 次回)
- 新しい労働者 (候補) について情報収集・判断するコストとリスク
- 労働者が働く動機づけ → より高い生産効率
ただし、企業側からみると、全ての労働者について常にこのような必要性があるわけではない。
- 非熟練労働者や専門的労働者の場合は、企業特殊的な人的資本をあまり必要としない
- 労働者に関する情報については、ほかの企業 (労働者派遣会社) にまかせることがありうる
- 景気の変動や需要の変化によって、必要とする労働の量と種類が変化する
- →
非正規雇用の (企業にとっての) 重要性
文献
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TANAKA Sigeto
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- 2013-11-15:Created
- 2013-11-15:Minor corrections
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