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田中重人 (東北大学文学部准教授) 2014-01-08

現代日本論演習/比較現代日本論研究演習III「実践的統計分析」(2013)

第13講 主効果と交互作用効果 (1/8)


[配布資料PDF版]
[テーマ] カテゴリ間の多重比較と交互作用効果の検討

推定周辺平均

「オプション」の「推定周辺平均」「平均値の表示」に、カテゴリ別平均値を表示したい独立変数をえらぶ。

他の固定因子については基準カテゴリ、共変量には平均値を代入して計算した値が表示される

「主効果の比較」をチェックする(「Bonferroni」で信頼区間を調整)と、どのカテゴリ間に有意な違いがあるかを比較できる。 (教科書 p. 205--207 「多重比較」の項参照)


主効果と交互作用効果

「固定因子」に複数の変数を指定した場合、それらのカテゴリのすべての組み合わせごとに効果が計算される。この効果を「相互作用効果」または「交互作用効果」(interaction effect) という。交互作用効果は、カテゴリーを表す変数同士の積であらわされる。

パラメタ推定値と推定周辺平均を見て、どのように計算されているかを理解してみよう

カテゴリ組合せを考慮しない、カテゴリによる従属変数への影響を「主効果」(main effect) という。通常の一般線形モデルでは、まず主効果を計算し、それで説明できない「残差」を交互作用効果として取り出す。

「モデル」で、各独立変数とそれらの交互作用効果のどれを使用するかを選ぶことができる。「主効果」だけのモデルや、逆に交互作用効果だけのモデルなども指定することができる。

交互作用効果をふくむモデルで、主効果も交互作用効果も有意にならない場合は、交互作用効果をふくまないモデルも計算してみること。

欠損値処理とケース数

一般線形モデルでは、欠損値は listwise で処理される。このため、多くの変数を投入すると、ケース数が小さくなるので注意。


課題

適当な変数について、次の分析を一般線形モデルで行い、結果出力と解釈を提出 (ISTU で火曜正午まで)

  1. 3つ以上のカテゴリを持つ独立変数について、多重比較をおこなう
  2. 2つ以上の固定因子を投入して、相互作用効果を検討する

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