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田中重人 (東北大学文学部准教授)
2018-12-20
現代日本論演習/比較現代日本論研究演習III「実践的統計分析」
第10講 因子分析の基礎
[配布資料PDF版]
- [テーマ]
「主成分」の抽出法
前回課題について
問27の相関係数行列から、8つの変数が2つのグループにわけられることを確認
主成分 (principal component)
2変数の分布を「うまく説明する」直線を定める方法
- 変数を標準化しておく
- 散布図 (相関図) を描く
- 各点からの距離の2乗の合計がいちばん小さくなるような直線を引く (=その直線上に投影した値のSDが最大になる)
この直線を「第1主成分」という。第1主成分に直交する直線を「第2主成分」という。
- ※
これは結局、元の座標軸を回転させるのとおなじ
- →
3変数以上の場合も、同様にして、変数の個数と同じだけの主成分を抽出できる。
固有値
主成分の分散 (SDの2乗) のことを固有値 (eigenvalue) という
- 固有値の最大値は変数の個数
- 固有値を変数の個数で割った値を「寄与率」という
通常、固有値が1未満の主成分は無視して、1以上の主成分だけで解釈を考える。
SPSSコマンド
「次元分解」→「因子分析」で変数を指定したうえで、つぎのオプションを設定する。
- 記述統計:
1変量の記述統計量、初期の解、「相関行列」の「係数」にチェック
- 回転:
「バリマックス」を選択
- オプション:
「サイズによる並び替え」にチェック
出力から読みとる情報
- 人数
- 「共通性」(因子抽出後) = 主成分と元の変数の相関の2乗和
- 「初期の固有値」の値と累積寄与率 (%)
- 回転後の成分行列 (負荷量)
文献
- 大野 高裕 (1998)『多変量解析入門』同友館. {ISBN:4496027526}
- 高橋 信 (2006)『マンガでわかる統計[因子分析編]』オーム社.
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