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田中重人 (東北大学文学部教授)
2023-12-01
現代日本学演習IV「調査的面接の基礎」
第4講 シナリオの作成
[配布資料PDF版]
- [テーマ]
各自の調査に向けたシナリオの作成
今回の課題
自分の面接調査に向けたシナリオを作成する。最初に研究の目的、仮説を書くこと。
シナリオを書く上で注意すること
- 仮説を検証するのに必要なことは何か
- 話を理解するために前もって聞いておくべきこと (状況によっては調査票などを用意)
- なるべく具体的な事例をたくさん聞く
- 対象者との人間関係を築くために必要なこと
- 自己紹介、調査趣旨の説明、録音することの許可
- 時間配分
- 相手の答による枝分かれ
質問の種類
教科書 pp. 60--62
- 質問を考えるプロセス
- 周辺的質問群 → 中心的質問 → 追質問
- Closed/open question
聞き手の役割
- 話題の展開と時間配分を適切に制御する
- 答えの
内容
を誘導しない
- しかし、関連する話題や具体例を引き出すよう適切な発問を
- さまざまなあいづちや応答の表現を用意しておく
- 相手のしゃべりたそうなことを多くしゃべってもらうといいことが多い
- 不正確な内容についてどう確認するか (その場で聞き返すか、しばらく待つか)
- スピーチ・レベル (speech level) の選択 →不自然にならない範囲でフォーマルに
相手との関係とラポールの形成
「対象者との間にある程度の信頼関係を築くことは必須」(教科書 p. 62) → rapport (「ラポール」または「ラポート」)
- 自己紹介の重要性
- 姿勢、しぐさ、態度……
- 感謝 (謝礼?)
- 結果の報告
今後の進めかた
来週は (教員の都合により) 休講です。その代わり、各自の調査計画についての個別面談をおこないます。
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