[Tanaka's Research]
[Researchers' Know-how]
論文を読む順序 (工事中)
	田中 重人
	(東北大学大学院文学研究科)
	- 前から読む
	
- 上から読む
	
- 後から読む
	
- 図・表・式に目をつける
	
- 適当に拾い読み
理論的なところに重点をおく場合は 3.、データの把握に重点をおく場合は 4. 
というのが論文の読みかたの王道だとわたしはおもっている。
1. と 2. はフィクションであり、
内容が理解できなくなったときのみちしるべとして用意されているにすぎない。
そして、独創的なアイディアを発見するうえで絶大な威力を発揮するのが 5. である。
	
前から後ろに読んで理解できるというのは、「地の文」だけについてのはなしである。
文章の構成要素
	- 表題 (headings)
	
- 論文全体、章や節、フロート・ディスプレイなどのタイトル
	
- 付録 (appendix)
	
- 付録、抄録や要約、キーワード、
	
- フロート (float)
	
- 図・表など
	
- 注 (note)
	
- 注、文献リストなど
	
- ディスプレイ (display)
	
- 数式、定理、命題、引用、箇条書きなどで、本文とは独立の行をとって書かれるもの
	
- 地の文 (text)
	
- 上記以外の部分すべて
地の文に関しては、前の部分は読んでいるとの前提に立って書いてよい。
しかしそれ以外の部分は読み飛ばされても大丈夫なように書く。
フロートや注などに言及するときは、明示的にそれらを指定しなければならない
(そのために番号をふるのである)。
ただしディスプレイに関しては、場合によっては地の文と同様にあつかってよい。
	
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E-mail tsigeto(AT)nik.sal.tohoku.ac.jp
Created at 1999-12-12.
Last updated at 2002-09-18.
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